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『まぁええわ・・道中・・・気を付けて帰りーや・・・人は何時、何処で死ぬかは分からんからな・・・』










『・・・分かりました・・』










電話は切れた・・・













「気味の悪い電話やな・・・・」










そう思い高速を降りた










自宅マンションへ向かう最中、何となく嫌な予感がした・・・







「もしや・・・」







車を停めた







車内にある雑誌を手に取った










「何もないよりはマシやろ・・・」










京介はベルトを緩め雑誌を腹と背中に入れ込んだ










「武器は・・・」










トランクを開け、工具箱を漁った





「こんなんでええやろ」




モンキースパナを鞄に放り込んだ


マンションに向かった








「ブォォーン・・・キキーッ」



マンションの駐車場に着いた時、時刻は22:30を過ぎていた



車を降り、辺りを見渡した



「ここで襲ってきてもおかしくない・・・マンションのはセキュリティーロックが完備されている・・・この時間で居ないと言う事は・・・考えすぎやったか・・・」



マンションの裏口に行きセキュリティーを解除した



「ガー・・」



自動ドアが開いた


エレベーターへ向かう薄暗い通路の先に見知らぬ男が二人・・・






「・・・中か・・・糞がっ!」





急いで出口へ向かうとその先には3人の男が立っていた・・・




『逃げても無駄やで・・哀川・・・』



『・・・』



「やるしかねぇな・・・」



『オラー!』




振り向きざまに鞄を振り回した




二人組のうちの一人の頭部に当った


すかさずもう一人の方に蹴りを喰らわせようとした瞬間




外の連中がマンション内に入ってきて、哀川を押さえつけた



『この野郎・・調子に乗りなや!』



身動きが出来なくなるまで5人に殴られ続けた


その後、体を縛り付けられ車のトランクへ放り込まれた




「うぐっ・・・」





それから車が何時間走ったかは分からない・・・












気が付いたときは、眩しいくらいのライトとニヤニヤしている辻谷の顔が見えた



「体が動かない・・・」


自分の体を見るとロープで椅子に固定されていた







「・・・監禁されたか・・・終いやな・・」






『哀川・・・ようやく気が付いたか・・・』






『ここは・・』






『お前が知る必要はないな・・・』







『そう・・・でっか・・・』






『お前・・何処まで唄ったんや?』





『何も唄ってませんがな・・・』




『ほう・・・』


更新日:2010-11-04 13:57:43

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