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幸せの一歩

朝、目を覚ますと、昨日に続き、千鶴は土方に抱きしめられる状態だった。

(あわわっ恥ずかしい・・・)


千鶴がベッドから出ようとすると・・・


「まだ早いからこっちに来い」


と、土方に捕まり、ベッドに戻され、抱きしめられた。



千鶴は顔を真っ赤にしながらも、二人は今後の話をした。


卒業するまでは、週末婚。
それ以外も時間があれば、一緒にいる事。


挙式は旅行を兼ねて海外でしたいから夏休みと提案されたが、千鶴の夏は大会が満載なので、まだ白紙。


土方曰く、日本で挙式すると披露宴が大変な事になると言うことで・・・お互い却下。


「そう言えば千鶴、修学旅行は?」


「来月です。10日程・・・」


「10日も?どこ行くんだ?」


「うちの学校は、ヨーロッパ・オーストラリア・ハワイから選べるんですけど、サーフィン部は強制的にハワイなんです。」


「・・・なんか、最近の高校って凄いな。俺なんか京都だったぜ。」


「そっちのほうが羨ましいです。昔を思い出して歩きたいです。」


「今度連れてってやるよ。」

そんな事を話してるともう8時。


千鶴はシャワーを借り、土方から借りたパジャマを着替え、朝ごはんをと思って冷蔵庫を開けるが、中は酒とツマミの類が少しだけ。



結局、二人は早朝から開いているオープンカフェに向かった。


その後、休日でもやっている区役所に行き、二人で婚姻届を書いて提出。


実感はあまりまだないけど、土方千鶴になり、嬉しいけど恥ずかしい千鶴。



「もう千鶴が嫌だと言っても離さねぇぞ。」


そう言う土方の顔も少し赤い。


だから思わず
「それはこっちの台詞ですっ」
と、千鶴は笑顔で答えた。


昨日の大波乱から今日のサプライズな幸せ。




とある海外の高級宝石店の前に車を停めた。


手を繋ぎ、店内へ入る。


(私、どう見ても場違い)

「いらっしゃいませ、土方様。昨日はありがとうございました。」


そう言う店員が千鶴の左手に視線を移す。


「指輪、お似合いですね。良かったです。」


千鶴が昨日ヘアメイクをしている間、この店で今はめている指輪を購入していた。


「この娘に似合うエンゲージリングと、マリッジリング見せてくれ。」


「昨日も指輪貰ったのに、しかもこんなに高い物貰えません。」
と、土方に小声で告げると、苦笑いしながら


「俺が千鶴にプレゼントしたいんだから好きにさせろ」と・・・



結局土方の意志に従わざるをえなかった。



更新日:2010-11-19 19:47:48

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