- 99 / 334 ページ
「・・・ううん、何でもないよ。私の気のせいだったみたい。詩音、ごめんね」
そう夢が言うと、詩音は納得した様子で、
「そう・・・でも、夢ちゃん。何かあったら僕に遠慮なく言ってね」
と、優しく微笑みながら言った。
夢はその微笑みを見ると、物凄い罪悪感を感じた。
-本当は違うのに。嘘なんて・・・付きたくないのに。
そう夢は思っていたが、前に階段から誰かに突き落とされて以来から、
詩音に随分お世話になっていたので、
夢はその後からもう詩音に迷惑をかけるような事はしたくない。そう思っていたのだ。
なので、夢は先ほどの目線は気にしない。
そうしようと心に決めたが・・・それは逆効果だった。
じつはあの目線があった以来から日にちが経つに連れて、
目線がどんどん酷くなり始めたのだ。
-もうなくなると思ってたのに・・・。
と、夢は思い、いつもその目線を感じるとすぐにサッと後ろを振り向くが、
そこには決まって誰もいなかった。
夢はその繰り返しをしているうちに、段々、気分が悪くなってきた。
-誰かに見られてる・・・。
そう思うと夢はますます怖くなった。
が、それでも後ろの目線は止まらなかった。
まるで胸を突き刺すように痛い、そして冷たい目線・・・。
それが夢を毎回襲い続けた。一回、二回、三回目と・・・。
そう夢が言うと、詩音は納得した様子で、
「そう・・・でも、夢ちゃん。何かあったら僕に遠慮なく言ってね」
と、優しく微笑みながら言った。
夢はその微笑みを見ると、物凄い罪悪感を感じた。
-本当は違うのに。嘘なんて・・・付きたくないのに。
そう夢は思っていたが、前に階段から誰かに突き落とされて以来から、
詩音に随分お世話になっていたので、
夢はその後からもう詩音に迷惑をかけるような事はしたくない。そう思っていたのだ。
なので、夢は先ほどの目線は気にしない。
そうしようと心に決めたが・・・それは逆効果だった。
じつはあの目線があった以来から日にちが経つに連れて、
目線がどんどん酷くなり始めたのだ。
-もうなくなると思ってたのに・・・。
と、夢は思い、いつもその目線を感じるとすぐにサッと後ろを振り向くが、
そこには決まって誰もいなかった。
夢はその繰り返しをしているうちに、段々、気分が悪くなってきた。
-誰かに見られてる・・・。
そう思うと夢はますます怖くなった。
が、それでも後ろの目線は止まらなかった。
まるで胸を突き刺すように痛い、そして冷たい目線・・・。
それが夢を毎回襲い続けた。一回、二回、三回目と・・・。
更新日:2011-08-22 22:49:22