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その夜、夢は不思議なユメを見た。
それは今日いた保健室で、ベッドに横になり、
そして夢がふと瞼を薄く開けると目の前にいたのは・・・。
詩音ではなく、光の戦士の方のシオンがいた。

「シオン・・・?」

何故、シオンがここにいるかと思い、そう呟いた瞬間、
シオンは夢に優しく微笑み、夢の手を握るとその間々、
自分の唇に押しつけ・・・夢の手の甲にキスをした。

「きゃっ・・・」

と、夢はいきなりで驚き、頬をかぁーっと赤くすると、
シオンは夢の手の甲にキスをしながらボソッと呟いた。

「姫・・・今から私が貴方の嫌な事全てを・・・消してあげましょう・・・」

-全てを・・・消す?

シオンの言葉を聞いた夢はその言葉に疑問を感じたが、
シオンはそう呟いた後、すぐに夢の額にそっと触れた。
すると、額に手を当てられた瞬間、
不思議な事に夢の頭がいきなりボーッとなり始め、目が霞んで来たのだ。
どんどんシオンの顔が・・・視界がぼやけて見えなくなっていく。

-えっ・・・?何これ、頭が・・・・・。

そう夢は思ったがあまりの瞼の重さに負けてしまい、
再び夢は深い眠りへと落ちて行った。
そして夢が眠りについた時、微かだがシオンの言葉が聞こえた。










「・・・姫、いつでも私は貴方のお傍にいます・・・例え、どんな事があっても。
だから・・・今は眠ってください。
絶対に貴方を闇から守り抜いて差し上げますから・・・約束ですよ。姫」

更新日:2011-09-15 22:34:13

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光の姫と魔法の一カ月Ⅱ-再開ノ日-