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「チャンミンはね、後悔してるのよ・・・」
少し落ち着いた私にお母さんは声をかける。

何を?という表情をお母さんに向けた私。

「自殺未遂をしたこと・・・」

「チャンミンは・・・今・・・頑張ってる」

自殺未遂の記事の次のページには・・・チャンミンが元気にステージに立つ姿があった。

そして、その見出しには「お騒がせして申し訳御座いませんでした」と・・・。

本当に・・本当に苦しかったこと。
東方神起を愛してやまなくて、4人の兄達が好きでたまらなくて・・・
ずっとずっとこの人達と共に生活し、仕事をし、ついて行けば僕は間違った人生なんて歩むことはない。
そう思っていました。

でも・・・

僕たちは、大人になるにつれて・・・考え方が変わってきたようです。
それは・・・お互いの家庭の事情だったり、そういうのが絡んできて・・・僕にはどうしようもない域に入ってきました。

どんどんすれ違う、僕と兄達の思い。

「東方神起」を捨てたくない気持ちは一緒なのに、それ以外のことの考え方の違い。

もう・・・僕にはどうしようもできなかった。

愛する兄達。
兄さん達が、そう考えるなら・・・僕はそれに従うまで・・・。
僕が口を挟むことではない。

僕は・・・リーダーであるユノについて行くことにしました。
こんなことを選択しないといけないなんて・・・こんな時が来るなんて、信じられなかったし、今でも信じられない想いで一杯です。

「東方神起」にはリーダーが必要です。
リーダーが誰に変わっても、「東方神起」がここまで愛されるチームになっていたと思えません。
ユノがいたから・・・ユノがここまで僕達を引っ張ってきてくれたから・・・こうやって、「東方神起」が存在するんです。

でも、僕は・・・耐えられなかったんです。それによってのバッシングに・・・。僕だけにだったら・・良かったんです。
それが、大切な家族にまで向けられて・・・。

なんで・・こんな目に合わなきゃいけないんだ・・・。



その内・・・僕がいなければ・・なんてことを思うようになりました。



ただ、僕のそんな浅はかな考えのせいで余計に皆様に迷惑をかけることになりました。

ただただ・・・謝りたい・・・

-申し訳ございませんでした-

と・・・。


そんな僕が皆さんにお返しできること・・・それは歌を聴かせること・・そして、元気な姿を見せることだと思っています。
強がりではありません。

いつか・・・皆様に一人ひとりがパワーアップした「東方神起」を見せる為に、僕たちは今、準備期間だと思って・・・それぞれが頑張ることにしました。

そう思えるようになったんです・・・。

僕の歌声を待ってくれている人がいる。
聞きたいと思ってくれている人がいるってこと・・・。

「東方神起」の僕ではなく、一人の人間の「シム・チャンミン」を愛してくれる人がいるってこと・・・。
気付かせてくれた・・・。

いつか、その人に伝えたい「ありがとう」って・・。


更新日:2010-09-23 17:32:11

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【東方神起小説】もうここにはいない-続編-