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「さぁ、行きましょう」
チャンミンのその一声で私の幸せな妄想はあえなく遮られ、
手を引かれてどこへと分からない場所に連れて行かれる。

「どこに行くの?」
そんな問いかけにもチャンミンは答えてくれず、ただ少しうっすらと笑みだけをこぼし、
長い足を豪快に使い、私の前を歩く。
そんな私は彼の気持ちにも歩幅にもついて行くことができず、ただひたすらに小走りで追いかけた。


5分程、そんな状態が続き、私は少し息も乱れてきて・・・
チャンミンを怒ってやりたかったけど、嬉しそうな顔をするチャンミンを見ていると
何故かそんな気持ちも失せてしまって、私はただそんな表情をずっと眺めていた。


「着きました。あれ?何でそんなに息切れてますか?」
なんて・・・ちょっと空気読めない発言するでしょ?
チャンミンらしくもない。
いつもだったら、私の歩幅に合わせてゆっくりゆっくり歩いてくれるのに。

私がちょっと怒った顔をしたら・・・

「あ・・ごめんなさい。僕が悪いんですね。」
なんて、眉毛をハの字にして、ちょっとはにかみながら頭をかいていた。

そんな仕草に私は弱い。
絶対、確信犯だよ・・・ほんと・・・。

「で・・・ここどこ?」
チャンミンに着いたと言われた場所はとあるマンションの玄関前。

「ん?僕の家です。」

「え?・・・ここ?」

「行きましょうか」
私が戸惑いを隠せないのは無視してチャンミンは私を強引にマンションの中に迎い入れた。



更新日:2010-12-12 14:48:12

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【東方神起小説】もうここにはいない-続編-