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「チャンミン・・・」

心配そうに私のことを覗き込むチャンミンの姿。
そんな彼の姿を見て・・・不謹慎だけど、とても安心した。

そこにいてくれた・・・

どこにも行かないでくれた・・・

ずっと・・・私の手を握っていてくれたいの?

私は嬉しくって、チャンミンの目を見て微笑んだ。

それでもチャンミンから笑顔をもらうことはなく・・・
彼は・・ただ私をじっと見ては悲しそうな目を向けるのだった。


やめて・・・そんな目をしないで?


私は、チャンミンの笑顔が好きだったし、何よりも私にだけ向けてくれる心の底から私を愛おしんでくれているようなあの優しい眼差し。

これが大好きだった。

早く、その笑顔が見たい。

ずっとずっとその笑顔を向けて欲しい。

その優しい瞳に私を映して欲しい。

なのに・・・なんでそんな悲しそうな顔をするの?

私は、そんなチャンミンを一言も交わすことなく見ていた。

そして、そんな私をチャンミンは見ていられないというように渡しの手を両手で握り直し、顔を伏せた。








なんか・・・それだけで分かった気がした。

私の体からもう一つの命が消えたこと・・・。

チャンミンとの子供。

チャンミンは多分、先生に聞かされてしったんだろう。

悲しさを通り越して・・・もう笑うしかなかった。

「アハハ」
そんな私をまた悲しそうな目で見るチャンミン。

「笑わないでっ!」
いきなり大声を張り上げたチャンミン。
びっくりして、笑うのをやめた私は・・・少しずつ正気を取り戻す。

「僕・・・との子供ですよね?」

「・・・。」

「あの時の・・・」

「・・・違うよ。」
こんなこと言ったら、負担になる。
そう、咄嗟に判断した私は、一つ嘘をついた。
あれだけ、チャンミンとこの子を育てたいと思っていたのに。

暫くの沈黙が続いた後、チャンミンが先に口を開いた。

「・・・嘘はやめて下さい。もう、全部分かってます。」

なんで?という不思議な表情をする私をよそに、ガラッという扉が開く音がした方を向いた。


更新日:2010-10-19 08:03:33

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