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目の前にチャンミンがいる。
今すぐにでもその胸の中に飛び込みたい。

でも・・・チャンミンが苦しい時に助けてあげられなかった自分への悔いがそれを躊躇させていた。

それに、子供も・・・。

この膨らんだお腹にチャンミンは・・・気付いてるよね?

もしかして、まだ気付いていない?

どうなんだろう・・・。

気付いているのなら、今チャンミンは何を思っているんだろう。

「僕と会えたの、嬉しくないですか?」
そんな感情が顔に出ていたのだろうか、チャンミンは私にそんな質問を投げかける。
そんな訳ないのに。
嬉しくて嬉しくてたまらないのに・・・。

「僕はずっとずっとあなたに会いたくて・・・それだけの為にここまで頑張ってきました。」

そう言うと、チャンミンは私の元に寄り、私の体を抱きしめた。

「・・・本当にごめんなさい・・・」
続けてチャンミンは私にこう言った。
その言葉を聞いた瞬間、あの時の手紙の内容が蘇る。
チャンミンが私に言った『ミアネ・・・』という言葉。

「・・・っ・・・やめてっ!」
私は思わずチャンミンを突き放した。

チャンミンは驚くように私を見ている。
そんな私も・・・自分自身にビックリしていた。
チャンミンを突き飛ばしたこと・・・こんなにチャンミンに会えて嬉しいのに、『ミアネ』という言葉が反芻する。

体がガタガタと震えていた。
寒気が止まらなくて・・・震えを止めようと、私は自分の体を両手でさすった。

目からはまた・・涙が出てきて・・・。

『トラウマ』になっているみたいで。

こんな姿・・見せたくないのに・・・チャンミンを拒否してしまって・・・離れていってしまうのが怖い。
悪循環。

だけど・・・何・・・怖い・・・すっごく怖い・・・。

「いかないで・・・どこにも・・・」
うわ言のように、ずっとずっと呟いていたようだった。
気付いたら、私は気を失っていて・・・次に目を覚ましたのは病院の一室だった。

更新日:2010-10-17 00:36:30

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【東方神起小説】もうここにはいない-続編-