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ヌナとの再会

私が、泣き叫んでいるところに呼びかけてくれたのは・・・ヌナだった。

白状にもあれだけお世話になったヌナに言葉でお礼を伝えもせずに、手紙だけでさよならをしてしまっていたから。

どれだけ、恩を返しても返しきれないはずなのに・・。

「・・・あなただったのね・・・」

「・・・はい・・・」

「心配したわ・・・」
そう言って私を強く抱きしめてくれた。

何で?こんな・・・礼儀のない私を・・・。

「ごめんなさい・・・ヌナ・・・」
私は・・・この言葉しか出てこなくて・・・。

ずっとずっとその言葉を言い続けていた。

更新日:2010-10-09 14:00:56

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