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5章~あなたからの置き手紙~

どんな朝を迎えて・・・どんな言葉で私たちの今日は始まるの?
意識がまだちゃんとしていない状態で私は考えていた。

チャンミンが言う10日は昨日で終わったから。

このまま目を開けたくないような・・・でも、昨日のチャンミンとの激しくもあり愛をたくさんもらった行為にまだ浸りたい気分で、ゆっくりゆっくりと目を開ける。

どんな顔してチャンミンは寝ているの?

そんな期待をしながら、チャンミンがいるであろう場所を手で追う。

ん・・・?

あれ?チャンミン?

急に不安が襲いかかり、私はさっきまでボーっとしていた冴えない頭を叩き起こした。

「チャンミン!?」
飛び起きた私はいるべきはずの場所にいないチャンミンを探す。

いない・・・

洗面所は?

トイレは?

いない・・・

また、部屋に戻った私は、ある一点に目がとまった。




それは・・・

一枚の手紙。


*    *    *

ありがとう・・・

ぼくは、あなたに たくさんの愛をもらいました。
人をこころから愛すること おそわりました。

10かかん・・ぼくはすごくなやみました。
というよりも、こうやって つきあえるなんておもっても いませんでした。
ぼくの わがままに つきあってくれて ほんとうに ありがとうございました。

あなたのおかげで、どれだけやすらげる ひびをおくったことか・・・
どれだけ じゅうじつ した ひびをおくったことか・・・

10かかん・・ほんとうに ありがとう。

ぼくは、じぶんに かつ ことができなかったんです。
これからも それが できるとおもえなかった。

でも、あなたとであって・・すこし、そのきもちがゆらいだんです
じぶんでも・・・びっくりしました

なんども・・なやみました

あなたを・・おいていってしまう。
あなたを・・・さみしいおもい・・させてしまうんじゃないかって・・・


じぶんの このけついを・・・なんども、まげてしまいそうになって・・・

でも、いちどきめたこと・・ぼくはまげるのが、あまりすきではありません。

けっきょく、ぼくは じぶんのかんがえを まげませんでした。


いしがつよい?

いいえ・・けっして ぼくはつよい にんげんでは ありません。

だから・・あなたをまもってあげることもできませんでした・・・。

ほんとうに・・・ごめんなさい・・・


ミアネ・・・

そして・・・・・・

サランヘ。





チャンミン。


更新日:2010-08-29 00:44:34

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