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2章~出会い~

私は旅に出ることにした。もう仕事、上司、元彼・・・嫌なことばっかりだった。

私にとっての癒しは・・・東方神起だけ。

中でもチャンミンが大好き。
自分よりも年下だけどね・・・。

そんなこと関係ない。

私は、いつもブログを書きチャンミンへの想いを綴る。

でもチャンミンはあくまでもTVの中の人。
それ以上でもそれ以下でもない。

「そんなブラウン管の世界の人に没頭してるから彼氏にも振られるんだよ・・・」
友達にはそう言われる。

分かってる。

でも、チャンミンを嫌いになることなんてできない。
誰に何を言われても、私の目にはチャンミンしかなかった。



 
  *    *    *     *


今、チャンミンはオーストラリアでドラマの撮影をしている。
よく、カシちゃん(カシオペア→韓国のFANクラブ名)達が追っかけて写真を撮ってくれるからどこでいつまで撮影しているかってのくらいは分かっていた。

ちょうど、チャンミンがオーストラリアにいるっていうから、初めての一人旅をすることを決意した。
それを決めてからの私は早かった。仕事を辞め、旅の準備を始めた。

チャンミンの為なら何でもできる。
そんな気がした。

だって、チャンミンが吸う空気を同じ場所で吸える・・・
そう思えるだけで幸せだったから・・・

私の期限は1週間。

こんなにうきうきした気持ちで旅行をするなんてなかった。
飛行機に乗ってからも、早くオーストラリアに着かないかソワソワするばかり。


「きたよーーーーーーーーーーーーーーーーチャンミン^^」
オーストラリアの地にやっと着いた私は、観光地図を開き大きな荷物を手に持ち叫ぶ。

あまりもの開放感とチャンミンと同じ場所にいる嬉しさで周りに人がたくさんいることを忘れていた。
我に返ったときはもう時既に遅し・・・

たくさんの人が私を好機の目で見ていた。

更新日:2010-08-29 00:30:08

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【東方神起小説】もうここにはいない