• 14 / 208 ページ

少年 7

「僕は、荻野さんに」
「触られるのは」
「嫌では」
「ありません」
「ありがとう」
照れくさそうに微笑む荻野さんの優しい顔になぜか安心した僕。

ボタンダウンの裾を捲り上げ、みぞおちに滑り込んだ荻野さんの両手が
わき腹をゆっくりと撫でた。
悶える身体を捩った。
「荻野さん」
「くすぐったい」
わき腹から離れた指は腰に下がり腿の付け根を撫でた。

「こんなに」
「可愛い」
陰茎に這わせた指先がゆっくりと曲がり
「固い」
「バネのよう」
「お腹に張り付いて」
「はぁー」
「荻野さん」
荻野さんは僕の股を大きく割り、柔らかな指の輪が括れに巻き付いた。
歯痒い刺激が息づく肛門にまで響いた。
「辛いです」
「虐めないで」
「もう、僕」
「佐々木君」
「ご免ね」
「ご免よ」
「荻野さん」
「もう我慢できない?」
「逝きたいの?」
「どう?」
「もう・・」
「ああっ、僕」
「逝きたいです」何度も頷いた。
「いい子だ」
「待ちなさい」

更新日:2010-07-19 15:36:31

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook