• 16 / 385 ページ

『思惑』   2




関西・・・












応接室に闇☆が現れXと話をしていた





『なぁ・・闇☆・・関東の方で色々動いてるのは知っているか?』





『あぁ・・その話なら大分前から代表は知っていたみたいやで・・』





『何か手は打つのか?』





『今の所は・・実際 何を考えているのかワシには分からんわ・・』





『実は先日 祇園で・・・』







『ガチャ』





ある男が入ってきた・・







その眼差しは冷酷で氷の様な男であった・・







『お疲れ様です!!』





闇☆は即座に立ち 90度の礼をした





友人Xも慌てて礼をした










サハラが応接室に来た









『なんだ・・X・・・来とったんかいな・・』







一人掛けのソファー2脚あるうちの一つに座った



サハラが居るだけで 部屋全体が凍りつくような威圧感・・冷たい空気が流れた・・



サハラを相手に固まる2人を見かねて梨花が声を掛けた・・










『サハラはん・・あつーい コーヒーでよろしい?』





『あっ・・姉さん・・すみません 御願いします・・』





梨花はコーヒーを持ちサハラに出し ソファーに座った・・








『サハラはん 2人緊張しとるやないの(笑)もっと優しい顔せなぁ(笑)』





『はぁ・・自分は生まれつきこの顔ですんで・・(笑)』










そんなやり取りが 闇☆ 友人Xの緊張を解いた







『おい・・闇☆ お前は外せ・・』





『・・・はい・・』








サハラに言われ 闇☆は渋々 応接室を後にした・・・








『X・・何か有ったんやろ・・お前が直接 ここに来る時はいつもそうや・・』





『サハラはん・・実は相談がありまして・・』





『なんや・・その相談って?』







Xは迷った・・強者☆の側近であるサハラ・・



信用に値する男と言うのは分かっているが・・何故か 強者☆に話したかった。






梨花がサハラに聞いた







『あれ・・会議終わったんやろ?代表はどないしたん?』





『今 電話中でして・・すぐ来ると思いますわ』







その時 梨花の携帯が鳴った・・・







『はい・・はい・・あっ・今 サハラはんとXが応接室で・・・はい・・分かりました』





『代表?』





『今 行くから待ってて欲しいって・・』







友人Xは少しホッとした・・・


















新大阪・・・










黒塗りのアストロが横付けされた 並んでいたタクシーなどから 



ホーンが鳴り響く中 スライドドアが開いた・・・










柳川☆だ・・・





『ギロッ』





鋭い目つきでタクシーの方を見た・・運転手は目を合わせないように目を反らした





『信☆ とに~ じゃあ くれぐれも気をつけてな・・・』





『柳川☆さん・・・もし・・もしですが・・自分等に何かあっても 口割りませんから安心しといてください・・・』





『・・・』



とに~ は黙って聞いていた







『おい・・信☆・・そないな事 ある分けないやないやろが・・うちはまだ 動いて無いねんで・・・』







とに~に一抹の不安が襲った・・・





更新日:2010-07-22 11:50:45

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook