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トミーの窓辺
トミーぼうやは、まいにち、いっしょうけんめい、おっぱいののみかたをれんしゅうして、
こくんこくんとのめるようになったし、なにか用がある時は、
大きな声でないて、ママをよぶこともできるようになりました。
そのあいだには、まどのそばにおかれている、赤ちゃんベッドでねむり、
おきている時には、一人でごきげん良くしています。
ごきげんが良いのは、実はトミーぼうやは一人ではなく、オコチカバーとミモマムや、
その他の友だちが、トミーの相手をしてくれるからなのです。
トミーぼうやのともだちの一人は、となりのぞうき林に住む、めじろのピロおねえさん。
ピロさんは毎朝、まどべにやって来て、おしゃべりをして行きます。
「ぴちゅぴちゅ、ぴろぴろ、お早うトミーぼうや、お早うオコチカバーにミモマム。
まあ、なんて良いお天気でしょうね。
私は、今朝早く、小川のせせらぎで、水あびをしてきたのよ。
すみれが咲きはじめていて、かわいい歌を歌っていたわ。
春だ春だってね。
ところで、きのう、あの丘の向こうの赤れんがの家に、赤ん坊が生まれたのよ。
それも、なんと二人もいっしょにね。
女の子と男の子の双子よ。
お父さんもお母さんもびっくりぎょうてん。
双子だとは思っていなかったのですものね。
二人とも小さいけれど、じょうぶそうでね、
そこのおばあさんが、一回で二人とはもうけものだって言ってよろこんでいたわ」
「ピロさんは、いろんな所に飛んで行けるから、たくさんの家をたずねられるのね。
たくさんの赤ん坊にも会ったのでしょうね」
「そうよ、あの山のいちばん高い杉の木から、むこうの海まで私は飛び回るのよ。
123件の家をたずねて、村中の話をしてあげるの」
「へー、123件も?」
「ええ、だから、あんまりながいはできないの。
おてんとうさまが、ま上にのぼる前に、なるべくたくさんの家をたずねたいから。
これから、森の中の大松の下の小屋に住む、マーサおばあさんをたずねるのよ。
ちかごろ、弱々しくなって、さみしそうだから、元気ずけてあげるの。
じゃあね。
ぴちゅぴちゅ、ぴろぴろ」
めじろのピロさんは高くまいあがると、森へ向かって飛び去って行きました。
「ピロさんは、なんてよくしゃべるんだろう。
ぼくは、ことばをはさむすきもないよ」
じっと話を聞いていた、オコチカバーが言いました。
「あんなに良くしゃべれるのは元気なしょうこ。
みんなに元気を分けてあげているのね」
こくんこくんとのめるようになったし、なにか用がある時は、
大きな声でないて、ママをよぶこともできるようになりました。
そのあいだには、まどのそばにおかれている、赤ちゃんベッドでねむり、
おきている時には、一人でごきげん良くしています。
ごきげんが良いのは、実はトミーぼうやは一人ではなく、オコチカバーとミモマムや、
その他の友だちが、トミーの相手をしてくれるからなのです。
トミーぼうやのともだちの一人は、となりのぞうき林に住む、めじろのピロおねえさん。
ピロさんは毎朝、まどべにやって来て、おしゃべりをして行きます。
「ぴちゅぴちゅ、ぴろぴろ、お早うトミーぼうや、お早うオコチカバーにミモマム。
まあ、なんて良いお天気でしょうね。
私は、今朝早く、小川のせせらぎで、水あびをしてきたのよ。
すみれが咲きはじめていて、かわいい歌を歌っていたわ。
春だ春だってね。
ところで、きのう、あの丘の向こうの赤れんがの家に、赤ん坊が生まれたのよ。
それも、なんと二人もいっしょにね。
女の子と男の子の双子よ。
お父さんもお母さんもびっくりぎょうてん。
双子だとは思っていなかったのですものね。
二人とも小さいけれど、じょうぶそうでね、
そこのおばあさんが、一回で二人とはもうけものだって言ってよろこんでいたわ」
「ピロさんは、いろんな所に飛んで行けるから、たくさんの家をたずねられるのね。
たくさんの赤ん坊にも会ったのでしょうね」
「そうよ、あの山のいちばん高い杉の木から、むこうの海まで私は飛び回るのよ。
123件の家をたずねて、村中の話をしてあげるの」
「へー、123件も?」
「ええ、だから、あんまりながいはできないの。
おてんとうさまが、ま上にのぼる前に、なるべくたくさんの家をたずねたいから。
これから、森の中の大松の下の小屋に住む、マーサおばあさんをたずねるのよ。
ちかごろ、弱々しくなって、さみしそうだから、元気ずけてあげるの。
じゃあね。
ぴちゅぴちゅ、ぴろぴろ」
めじろのピロさんは高くまいあがると、森へ向かって飛び去って行きました。
「ピロさんは、なんてよくしゃべるんだろう。
ぼくは、ことばをはさむすきもないよ」
じっと話を聞いていた、オコチカバーが言いました。
「あんなに良くしゃべれるのは元気なしょうこ。
みんなに元気を分けてあげているのね」
更新日:2010-06-16 13:47:46