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第11話 帰宅

春の日差しが照りつける炎陽学園。最近晴れが続いているがきょうは飛び切り良い天気。
そして今日は生徒にとっての休日の土曜日、まあ部活か補習かで登校しているヤツもいるがそれは仕方のないことだな・・・
しかし俺にとっても休日ではない。家に帰ってドラムを取りに行かないといけない
「午後から炎陽運送がくるんだよな・・・」
炎陽運送とは炎陽学園が経営している運送会社である。需要は結構高いみたいであり、ほかの運送会社より格段に安いお値段で運んでくれる都合のよい会社だ。そのうえウチまできてくれるとはありがたいが・・・・・俺を乗せてってほしかった・・・・
俺の家はここから約自転車で1時間ってところにあるから結構きついし、1時間っていうのも全力で1時間であるからかなり離れている。
というわけで今日はまず自転車で家に戻らないといけない。ついでに家にある電子ドラムを寮においていってもらうのが今日の日程である。
とり合えず駐輪場にいってMYチャリを探す
今日は本当にいい天気。暑すぎず風が吹き渡っていて気持ちがよい、それにまだまだ桜がきれいで・・・あったあった俺の自転車だ・・・・って
「ええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」
蓮の叫びが声が響き渡った。
馬鹿な・・・・そんな馬鹿な・・・・・・・このご時勢このようないたずらが許されたのであろうか・・・・

蓮がみたのはサドルのない自転車であった。もう今まで書いてきたきれいな風景が台無しだ!!
「ありえない・・・・・そんな・・・・・」
もう、誰だ!こんな悪質きわまりないイタズラをしたヤツは!サドルだけ盗むなんてどうかしてる
盗んでも需要がねえだろ!需要がよ!イヤガラセか!どんだけ困ってるかわかっているのか!

・・・・・・しかしこれで1時間たちこぎ決定だな・・・・・たちこぎなんて坂しか使わないのに・・・・・
もう!いくしかないか!!
俺はサドルのない自転車で家に帰っていった。







            ★






「はあ、はあ、なめるなよ!!」
1時間後、ようやく家にたどり着いた・・・・
「ちきしょうが!バスドラムで鍛えた脚力を舐めるなよ!!!こんちきしょう!」
いつ見てもボロッちい家だ、リフォームしたくなる。
しかしたちこぎはつらかったなぁ、坂でも立っているなんてなんともシュールだし、サドルのない自転車でこぐ姿はもお、描写したくありません。     はあ・・・・
まだ少し時間がある、鍵をもってるし家の中に入るとするか!



ガチャ


「たらいま~っていっても誰もいないか・・・・・」
親父もフランスいちゃったしこの家は空き家、しかし空き巣も嫌がるボロい家なのでなんにも盗まれていない。
しかし静かすぎだな、まあ俺しかいないから仕方ないかな?さて俺の愛用のドラムはっと・・・・
このうちはボロいわりにやたらと広いから掃除も大変だったがドラムセットが置ける空間がある。
俺の部屋は2階にありそこに電子ドラムが1つ、そして1回のリビングにドラムセットがある。
もともと2人暮らしだったのでゆったりと空間を使えたし、親父なんてそんなに部屋を使わないのでここはドラムの部屋とされていた。部屋は広いがやっぱりボロい・・・
「あったあった、俺のドラムセットだぁ!」
う~ん、1週間ぶりとはいえ懐かしく思える。まあ、毎日狂ったように叩いていたから、かなり懐かしく感じるのは当然かな?とはいえ俺のドラムセットは相変わらずのようでまるで俺を待っていたかにも思える。
さてさて、今までドラムなんて打ったことねえ!って奴や、ドラムなんて知るか!って奴のため少し説明と行きますか、まだまだ時間はありますしね。用語としておぼえてもらったらなあと思ってます。
さてさてこちらに見える・・・・わけないか・・・・足元にある太鼓が存在します(いいにくいなぁ)
これはバスドラムといってここでも何回か出ているわけですがおもにペダルを足でふんずけて音を出します。まあ実際のドラムを見てみると分かりますが1つあるタイプと2つあるタイプが主にあります、俺の場合ツインバスなので2つですがいろいろと好みなので分かれるわけです。
たとえば1つのバスでもツインペダルを利用して両足で演奏できますが、俺はそういうのは好きではないので2つのバスを設置しています。  まあ、ここはこだわりしだいですが、部屋が狭いときは1バスをおすすめしますね・・・・仕方ないけど。でも2バスのほうが誤魔化しが聞かないのでいいと思います。  まあ、俺個人の意見ですけどね。

更新日:2010-07-21 18:11:34

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