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第10話 部員をあつめよう!!

「蓮~おきてよお~」
朝早くから蓮の寮には女の子の声がする。
「う・・・ん、おはよ」
ようやく蓮がおきた。時計を見るとまだゆとりがありそうだ
「相変わらずおきるの早いね、蜜柑は・・・」
おおきな欠伸をしながら伸びをする。
今日の天気も晴れ、最近雨が降っていない・・・蓮はカーテンの前に立ちながら日光を浴びてからだよさましている
「昨日ね、作ってきたんだぁ」
蜜柑が急にカバンの中をさぐる
「作るって何を?」
蜜柑はカバンからファイルを出し、中身にあった紙を一枚だして蓮にみせた。サイズはA4くらいか?
「じゃあ~ん!」
こ、これは・・・
「ポスター?」
「そうだよ~、昨日頑張って作ってきたんだ~」
それはそれは女の子らしい可愛い文字で『バンド部!部員募集中』っと書いてあった。それにご丁寧に絵まで書いてあって・・・俺だったらとてもじゃないがこんなの作れない・・・
「すごいね。1日で作ったんだ・・・」
俺きのうすぐ寝ちまったのに・・・・・・うっ、こんなこといえねえよ・・・
「部員集まるといいね~」
蜜柑がニコニコしていてなんだか楽しそう。朝からこんな可愛い笑顔がみれるなんてなんて俺は幸せ者なんだろう・・・
蜜柑がファイルの中にポスターを入れようとすると中からヒラヒラと紙が落ちた・・・
「これは?」
蓮は拾い読み上げてみる
「『炎陽学園音楽祭』炎陽学園での音楽コンクール?」
蓮はじっと読み上げる
「こんな紙貰ったっけ?」
「昨日もらったの忘れちゃったの?炎陽学園は年に1度の音楽コンクールが開かれるんだよ」
へえ~そうなんだ・・・
蓮はしばらくよんでみた



『炎陽学園音楽祭!あなたも参加してみませんか?
参加規制はナシ!誰でもご参加ください
優勝者のグループには賞金として50万円差し上げます!
ジャンルは問わない無差別の音楽コンクールです!炎陽学園のステージで演奏してみませんか?
日にちは4月30日 場所・・・炎陽アリーナ
優勝目指すだけでなくみんなで演奏した達成感それが何よりです!!
みんなと一緒に思い出を作りましょう!!』
「へえ~こんなのあるんだ・・・」
「毎年すごい勢いで盛り上がるらしいけど、一応文化祭みたいに学校行事の一環みたいだって」
この学校はヘンな行事が多いみたいだな・・・
「でも優勝はかなり難しいみたいだよ」
「まあ、こんなんでても知名度は・・・」
ん?知名度?
待てよ・・・この行事は学校をあげて行われるんだ・・・これはもしかして・・・
「ちょっと、蓮どうしたの?急にあわてて」
「これだよ!!これだ!」
急に蓮が着替えだした
これだぜ・・・部費をあげる方法!
「ちょっと?どうしちゃったの?そんなにあわてなくてもまだまだ時間があるのに」
「蜜柑!このコンクールに俺たち出るぞ!!」
「え?まだ部員が集まっていないのに・・・」
蓮はもう着替え終わった。
「ちょ、ちょっと、こんなに急いでどうするのよ」
落ち着かない蓮
「今から、生徒会に乗り込みにいくぞ!!」
「え?生徒会?」
「早く学校にいこうよ!!」
蓮はもう待ちきれない
「(いったい何をおもいついたんだよう・・・)」
蜜柑と蓮は急いで学校にいった。

更新日:2010-07-09 21:45:15

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