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「今でてくよー」
蓮が返事をする。慌てて部屋からでると蜜柑がいた。
「悪いね、起こしてもらって。」
蓮がすまなそうにいったが蜜柑はくすくす笑ってる。しかし・・・
「っぷ、あははははは」
急に蜜柑が大笑いし始めた。蓮は不思議な顔をしながら
「どうしたの?蜜柑?」
と聞いてみる。しかし蜜柑は蓮に指をさしながらずっと笑っている。それにかなりつぼにはまったのか若干苦しそうでである。蜜柑の異常な笑いにかなり戸惑う。
「あのぉ、どうしちゃったのかなぁ?」
蓮がもう一度聞いてみる。蜜柑はおなかを押さえながら
「だって、蓮の顔が・・・」
としか言わなかった、というかこの一言を言うにも十分苦しそうである。
「俺のかおがどうかしたのか?」
蓮は顔をさわってみる、するとあることに気がついた・・
(げっ、これは・・・まさか・・・)
蜜柑は笑いながらかばんから鏡を取り出した。
蓮は鏡を恐る恐る覗き込んだ。
「やっぱりぃ!」
蓮は左のほほを押さえた。そこには見事に畳のあとが残っていた。
これには蓮もびっくりした、しかもかなりしっかり後がついていてなかなか取れそうにない。
蜜柑は声を殺しながら笑ってる。かなりつぼにはまってしまったかなかなかぬけだせそうにない。
「蜜柑、笑ってないで早く学校にいこうよぉ」
「ちょっとまって・・・」
早くしないと学校始まっちゃう・・・蓮は少し慌てながら言う。しかし蜜柑は手を口にあてながらずっと笑ってる・・・

ようやく蜜柑のわらいがおさまり学校に行く。
「やっぱりへんだよぉ、その顔」
蜜柑がくすっと笑いながら言う。蜜柑いわく半日で直ると聞いたので少し安心するが、でも今日は当分人と接したくないとおもった。
「それはそうですけど、笑いすぎですよぉ。」
蓮が軽く落ち込みながら言うが蜜柑は蓮の肩を叩きながら。
「ごめんね、でもあんまりおかしかったから。」
といった。とりあえず笑っている蜜柑はかわいいので許してあげちゃう。蓮はそう思いつつも学校に行った。


今日はさすがに遅刻はしない、これもひとえに蜜柑のおかげである、感謝せねばなぁ。
そう思いながらも蓮は教室に入っていった。
蓮が荷物をしまっていた、今日もやたらと多く、くるまでにかなりきつかった。
そんなことを思っていると・・・
「よぉ、蓮じゃねえか。さすがに今日は遅刻せず・・・ってなんだその顔!」
よりによって坂本に見られるなんて、蓮は一生の不覚を感じた。
「―くははははは、おもしれえ!!」
あ~あ坂本までつぼにはまったよ・・・まったくそんなに面白いもんなのかね、それに声おおきすぎるんだよ。周りがこっちをじろじろみてくるから蓮は左ほほを隠した。
「お前どうしたんだよ、その跡」
坂本が皮肉混じりでいう。本当は知ってるくせによ・・・
「畳で・・・」
そっぽを向きながら答える。坂本は声を抑えながら笑い腹を抱えてる。
あ~あ、完全に蜜柑状態だ・・・蓮は冷ややかに坂本を見る。
「あ、蓮、ここにいたんだ。」
蜜柑だ。さっきまで先生に呼ばれていたようだ。
「おはようございます。静岡さん。」
坂本がしゃれたあいさつをする。蓮は後ろを向いてじっとしている。
「おはよう、ねえ、何の話をしていたの?」
「蓮の顔の話だよ。」
別に俺は話していなかったって!蓮はその場をす~っと抜け出そうとする。それに、なんだよ、蓮の顔ってよぉ。勘弁してくれよお・・・
蓮はそうおもいつつ忍び足で歩いたが。
「蓮くぅん、逃げないのぉ」
坂本がわざとらしい声で蓮を呼び戻す。
「畳の跡のこと?」
蜜柑も俺をいぢめてくる。俺逃げたい・・・・
「おい、蓮、その手をどかせよ。」
坂本が俺の腕をつかんでくる。
だあああああああああああああ!!!


「あっはははははははは」
「やっぱり、がまんできないよぉ。」
見せてしまった・・・もうお婿にいけない・・・蓮はそう思いつつも二人の笑う姿をなおいっそう冷ややかな冷たい目でみた。
二人とも腹を抱えているし、なんか似ているよなぁ・・・
「お前おもしろすぎだって、」
「やっぱりだめぇ・・・」
あ~あ。おさまんないかな~そんなにつぼにはまるものなのかな?ここまでくると不気味に思えてくる。
もうどうにでもなれという気分である。

やっとこ二人の笑いもおさまった。
しかしもうすでに1時間目に突入しようとしているところであった。
一時間目はたしか・・・国語だったな。初めて受けるためいろいろ緊張する。

更新日:2011-09-03 19:49:04

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