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第9話 生徒会と蓮
炎陽学園に暖かい日差しがさしこんだ。まだまだ春であるが少し暑い。蓮の部屋はカーテンを閉め切ったまま寝ていた。
最近晴ればかり続いているが当分雨はふらないようである。そんななかで炎陽学園の1日が始まった。
「おい、みろよあの子・・・」
今日は朝からざわざわしている。
「あのこは・・・?」
「噂の1年生の静岡蜜柑だぜ・・・」
「うお~むっちゃかわいい!!」
蜜柑は鼻歌混じりで歩いていた。男子陣はこれに釘付けになっていた。
「噂どおり、むちゃくちゃかわいいなぁ!!」
男子が蜜柑を見ながら鼻の下を伸ばしていた。
「でもよ、静岡さんどこへいくんだ?」
「だよな・・・学校はあっちなのに・・」
蜜柑は学校と逆の方向に向って歩いていた。皆がそれを不思議そうに見ていた。
「ここだよ・・・ね」
ついた場所はテキトー寮である。
「蓮、まだ寝てるかな?」
そういいながらも寮に入っていった。どうやら蓮を起こしに来たようである。しかしあたりはひんやりしていて朝でも暗い。蜜柑は軽く怖気づきながらも蓮の部屋を探した。
「蓮の部屋・・・どこかなぁ?」
蜜柑がそういいながらさがしていたが、すぐにみつかったようである。
「ここだよね・・・」
蜜柑かみた先は大きな文字で『蓮の部屋』と書いてあった。このセンスはどうかとおもい苦笑いをしたが、このおかげで蓮の部屋を見つけることができた。あとはなかに入るだけである。
蜜柑がドアを開けて蓮の部屋に入った。
「うわぁ~この前見たときよりも、きれいになっている。」
部屋の中は前みたときよりかずっと美しい部屋となっていた。するとへやのおくからスースーと寝息が聞こえる。
「蓮、まだねているなぁ。」
蜜柑はくすっと笑いながらも部屋の奥に入った。
そこには蓮がいた・・・が・・・・
その状態はかなりすごかった。
布団から完全に離れて畳の上で横向きで寝ていた。それにシャツ一枚にズボンも短い状態でねていた。
「あ~あ、かぜひいちゃうよぉ・・・」
蜜柑が蓮に近寄ってみる。
規則正しい寝息が蜜柑の耳をくすぐる。
「蓮・・・かわいい。」
蜜柑がささやく、このような時間が止まればな、と思っていた。
しかし蜜柑もこうしてずっと蓮をみているわけにも行かないので、起こそうとする。
「蓮、おきて、あさだよぉ。」
蜜柑が蓮の体を揺らすが蓮は起きない。何度もやってもぜんぜん反応がない。なにか効率的な方法は・・・・
蜜柑がそうおもっているとあることにきがついた。そして蜜柑は実行してみた。
「ああー!!あんなところに最高級のスネアがある!!」
わざとらしく大声でいった。すると蓮はばっと目を覚まし。
「スネア・・・・」
ささやいたと思ったらガバッとおきた。
「どこにあるんだ?」
蓮が軽くあわてた口調でいう。しかし現実世界にすぐきづいたのか。
「なんだ・・・冗談か・・・」
といって二度ねに入った。蜜柑もこれにはあせって。
「だめだよ、二度寝しちゃ。」
といって蓮の体をゆさゆさ揺らす。これには蓮もようやく起きた。
「おはよう、蓮。」
蜜柑が蓮に挨拶する。蓮は頭をかきながらも、寝ぼけながら
「ああ、おはよう・・・・」
といって、蜜柑のほうにむいた。すると蓮の眠気は一瞬にしてさめた。
「み、み、蜜柑!なんでここにいるんだよ!」
朝一番に蓮が最初に見たのは飛びぬけた美人だからいっそう驚く。蓮もそわそわして驚きを隠せない。
ここは俺の寮で間違えないよな・・・だったらなんで来たんだ?
蓮も頭をかきながら考えてみる。しかし朝そうそう蜜柑がいるなんて理由は恐らく・・・・
「だってぇ、蓮遅刻してばっかりだから・・・おこしにきちゃった。」
顔を軽く赤くしながら言った。
「あってたぁ!」
自分の予想があっていたためつい声にだしてしまった。
「うれしい、私が来るのを待っていたんだね。」
蜜柑は喜んで蓮に抱きつく。
蓮もなにがなんだかよく分からないが、とりあえず蜜柑が起こしにきてくれたことだけはわかった。
蓮は顔を真っ赤ににながらいった。
「わ、わ、蜜柑、くっつきすぎだよぉ。」
本当はうれしいのについつい素直になれない。まあ俺の短所のひとつだな・・
「れぇ~ん~」
甘えた声で蜜柑が言う。蓮もこのままぎゅっとだきしめたいのだが、時間がそうさせてくれなかった。
「蜜柑、もうすぐ時間だよ。着替えなきゃ・・・。」
「え~~」
実に残念そうにする蜜柑。俺だってあと10分あれば・・・ぶつぶつ・・・
とりあえずささっと着替えて準備をする蓮。じつはこのまま制服が着られる格好でいつも寝ているのですぐ終わる。
「れぇ~ん、はやくいこうよぉ~」
蜜柑のこえがする。
最近晴ればかり続いているが当分雨はふらないようである。そんななかで炎陽学園の1日が始まった。
「おい、みろよあの子・・・」
今日は朝からざわざわしている。
「あのこは・・・?」
「噂の1年生の静岡蜜柑だぜ・・・」
「うお~むっちゃかわいい!!」
蜜柑は鼻歌混じりで歩いていた。男子陣はこれに釘付けになっていた。
「噂どおり、むちゃくちゃかわいいなぁ!!」
男子が蜜柑を見ながら鼻の下を伸ばしていた。
「でもよ、静岡さんどこへいくんだ?」
「だよな・・・学校はあっちなのに・・」
蜜柑は学校と逆の方向に向って歩いていた。皆がそれを不思議そうに見ていた。
「ここだよ・・・ね」
ついた場所はテキトー寮である。
「蓮、まだ寝てるかな?」
そういいながらも寮に入っていった。どうやら蓮を起こしに来たようである。しかしあたりはひんやりしていて朝でも暗い。蜜柑は軽く怖気づきながらも蓮の部屋を探した。
「蓮の部屋・・・どこかなぁ?」
蜜柑がそういいながらさがしていたが、すぐにみつかったようである。
「ここだよね・・・」
蜜柑かみた先は大きな文字で『蓮の部屋』と書いてあった。このセンスはどうかとおもい苦笑いをしたが、このおかげで蓮の部屋を見つけることができた。あとはなかに入るだけである。
蜜柑がドアを開けて蓮の部屋に入った。
「うわぁ~この前見たときよりも、きれいになっている。」
部屋の中は前みたときよりかずっと美しい部屋となっていた。するとへやのおくからスースーと寝息が聞こえる。
「蓮、まだねているなぁ。」
蜜柑はくすっと笑いながらも部屋の奥に入った。
そこには蓮がいた・・・が・・・・
その状態はかなりすごかった。
布団から完全に離れて畳の上で横向きで寝ていた。それにシャツ一枚にズボンも短い状態でねていた。
「あ~あ、かぜひいちゃうよぉ・・・」
蜜柑が蓮に近寄ってみる。
規則正しい寝息が蜜柑の耳をくすぐる。
「蓮・・・かわいい。」
蜜柑がささやく、このような時間が止まればな、と思っていた。
しかし蜜柑もこうしてずっと蓮をみているわけにも行かないので、起こそうとする。
「蓮、おきて、あさだよぉ。」
蜜柑が蓮の体を揺らすが蓮は起きない。何度もやってもぜんぜん反応がない。なにか効率的な方法は・・・・
蜜柑がそうおもっているとあることにきがついた。そして蜜柑は実行してみた。
「ああー!!あんなところに最高級のスネアがある!!」
わざとらしく大声でいった。すると蓮はばっと目を覚まし。
「スネア・・・・」
ささやいたと思ったらガバッとおきた。
「どこにあるんだ?」
蓮が軽くあわてた口調でいう。しかし現実世界にすぐきづいたのか。
「なんだ・・・冗談か・・・」
といって二度ねに入った。蜜柑もこれにはあせって。
「だめだよ、二度寝しちゃ。」
といって蓮の体をゆさゆさ揺らす。これには蓮もようやく起きた。
「おはよう、蓮。」
蜜柑が蓮に挨拶する。蓮は頭をかきながらも、寝ぼけながら
「ああ、おはよう・・・・」
といって、蜜柑のほうにむいた。すると蓮の眠気は一瞬にしてさめた。
「み、み、蜜柑!なんでここにいるんだよ!」
朝一番に蓮が最初に見たのは飛びぬけた美人だからいっそう驚く。蓮もそわそわして驚きを隠せない。
ここは俺の寮で間違えないよな・・・だったらなんで来たんだ?
蓮も頭をかきながら考えてみる。しかし朝そうそう蜜柑がいるなんて理由は恐らく・・・・
「だってぇ、蓮遅刻してばっかりだから・・・おこしにきちゃった。」
顔を軽く赤くしながら言った。
「あってたぁ!」
自分の予想があっていたためつい声にだしてしまった。
「うれしい、私が来るのを待っていたんだね。」
蜜柑は喜んで蓮に抱きつく。
蓮もなにがなんだかよく分からないが、とりあえず蜜柑が起こしにきてくれたことだけはわかった。
蓮は顔を真っ赤ににながらいった。
「わ、わ、蜜柑、くっつきすぎだよぉ。」
本当はうれしいのについつい素直になれない。まあ俺の短所のひとつだな・・
「れぇ~ん~」
甘えた声で蜜柑が言う。蓮もこのままぎゅっとだきしめたいのだが、時間がそうさせてくれなかった。
「蜜柑、もうすぐ時間だよ。着替えなきゃ・・・。」
「え~~」
実に残念そうにする蜜柑。俺だってあと10分あれば・・・ぶつぶつ・・・
とりあえずささっと着替えて準備をする蓮。じつはこのまま制服が着られる格好でいつも寝ているのですぐ終わる。
「れぇ~ん、はやくいこうよぉ~」
蜜柑のこえがする。
更新日:2010-08-05 19:25:26