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第6話 運動

「はあ、はあ、ここはどこなんだ?」
見るところによると砂漠らしい。しかしあるいても歩いても景色が変わらない。
「うう、喉がかわいた・・・誰か・・・水をくれ・・・。」
砂漠のなかをよろよろ歩く。
俺はこんな寂しいところで死んでしまうのか・・・そうおもったとき、
「蜜柑?蜜柑か?」
目の前に蜜柑がいる。彼女は優しい笑顔だった。
「ごめんね蓮、水はあるけど・・・」
お前のはないといいたいのだな。俺はここで死ぬ運命なんだ。この暑い暑い砂漠のなかで・・・わっわなんだこの火は?熱い熱い!焼け死んじゃう!!
蓮の足元から急に火がでて灼熱の炎につつまれた。
「あつい!あつい!俺を火炙りにするつもりか!?」
あち!あち!あち!

更新日:2010-06-11 01:02:54

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