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 とりあえず校内の雑貨店で掃除用具を購入。購買なのでかなり安くなっている。
結構買ってしまった。まあ初日だし別にいいか・・・蓮は雑貨店を出て、次に掃除機を学校から借りるため学校へ。掃除機等を借りる。これで準備万端。蓮は部屋の掃除にとりかかった。
「うげぇ~結構汚いなぁ。」
改めて見るとかなり汚い。つい声が出てしまうほどである。しかし汚いほど掃除にやりがいがあるってものだ。それに部屋もかなり広いため時間がかかりそう。
「今日中にはおわるかな?」
蓮は心配しながらも掃除にとりかかった。
中学時代に家事はほとんど任されていたので手際よく作業を進める。
トイレから流し台、この広い部屋全てを掃除する。しかしどんどんきれいになるため、飽きることはなかった。
ついでに改造OKなため、個人的にてを加えてみる。そうした作業が夜まで続いた。


「できたぁ~」
蓮は伸びをしながらいった。
「う~ん、きれいだ・・・我ながらきれいだ、うん、きれいすぎる。」
綺麗きれいと連呼する。
トイレはかなり時間がかかったがかなりきれいになった。ついでに消臭剤と便座カバーをつけて、掃除前とは見分けがつかないほど綺麗になった。
流しは、鏡を設置し身だしなみをチェック。石鹸とここにはワイルドな炭の消臭剤を設置。ついでにたわしもおいておいた。
そして何にもない畳の部屋。広かった。とてつもなく広かったが屈することなくやりとげた。その結果、学校からもらった机と椅子で勉強机として確保、それにまどにカーテンを設置した。カーテンカラーは青色で、う~ん俺のセンス最高だ!
極めつけは出入り口。「001号室」と書いてあった板をはがし改めて「蓮の部屋」のいたを貼り付けた。これで俺のいるところはわかるだろう、それにここの寮は誰もいないので明かりも設置しておいた。ちなみにかぎはついていないが、まあこの寮でと言うか校内で盗難がおこるかと思いつけていない。むしろだれでも気軽に入れるようになっている。
「今考えてみるとここがタダだとは誰もおもわないだろう。というかこんな広い部屋を独り占めできるなんて最高だ、それにいい寮じゃないか、不便なことは十分カバーできそうだ。」
自信満々に蓮はいった。ここはいくら叫んでも、はしゃいでもだれも文句を言わない、最高の寮だ。つくづくここを選ばなかった子の気持ちが知れない。蓮はそう思いながらも時計を見た。
まだ8時だがまだ夕飯を食べていない。しかし蓮はつかれていたため早く寝たい。まあ1日くらい夕飯を抜いたって別に死にはしないだろう、明日の朝にたべればいいんだ。とりあえずお風呂に入りたい、きょうは働いてあせをかいたからな・・・
蓮はそう思いながらも布団を敷く。今日は干しておいたからあったかい、帰ってからでもすぐねれるように準備する。
「よ~し、銭湯に行くか。」
蓮は銭湯にむかった


銭湯にて。蓮はただ唖然とするしかなかった。広い、でかい、銭湯というとりスパだ。しかも高級感あふれて最高だ。これが1年5000円とは安いものだ。改めてこの学校のすごさを感じた。今日は人が少なくてよい。さぁて汗かいた体を洗うとするか・・・そう思ったときである。
「なぁ・・・お前はどう思うんだよ?」
どこからか会話が聞こえる。人が少ないためよく聞こえる。蓮は湯船につかりながらもその会話を聞いてみた。
「まだまだこの学校にもいろいろ都市伝説があるらしいぜ。」
「いやにリアルだからなその話、つい信じたくなるぜ・・・」
その話ってなんだろう?蓮はそう思いながらも二人の会話を聞いている。
「だろ?この段階でははっきりしていないが、この話が本当なら俺たち奴隷みたいに扱われちまうぜ・・・。」
「だよな・・・この学校にそんな話があったなんてな。」
奴隷みたいって少々大げさだと思ったがつまりこき使われるということか。
「世の中、表もあれば裏もある。俺たちが在学中にその組織の活動はしてほしくないな・・・」
その組織って?
「まあ、このどこの学校もいじめはあるから案外しかたのないことかもな・・・」
「あくまで都市伝説だからな、信じるかは気持ちしだいだな・・・」
「よし、もうでようか。」
そういって二人は出て行ってしまった。蓮は湯船の中でさっきの話のことをかんがえていた。
この学校を裏でなにかしている組織でもあるのか?つまりその「組織」ってやつが校内のどこかで活動しているのか・・・
まあ、あくまで都市伝説だからな、参考としてとどめておくか、どうせそんな組織なんて存在しないだろう。
そう思いながら。風呂を出た。

更新日:2010-08-12 02:17:33

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