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先生が言う。
「とりあえず名簿番号の1番からいってってくれ。」
自己紹介が始まった。おれは名簿番号61番だから当分先である。今のうちに何か言うことを決めておかないと。なんかこういうときだけハ行に生まれてよかった気がする。
何を言おうかな?とりあえずみんなが好感が持てるような・・・うーん、ないなぁ・・・
着々進んで一列目が終わった。
「はやいな・・・早く決めておかないと。」
焦りはじめたが何も思い浮かばない。
時間ばかりが過ぎていく、ある男の子にの自己紹介をきいてみた。
「竹島 轟五(たけしま ごうご)といいます。趣味はベースを弾くことで・・・」
そのとき蓮は男の子をはっと見た。蓮にあった女の子も轟五の事を見た。
「―中学校のころはバンド部に所属してベースを担当していました。ここの高校では中学校の友達いないので、新しい友達をつくっていこうと思います。」
へぇー、ベースか・・・楽しそうだなぁ。バンドとかかっこいいなぁ。それにしてもあの子も俺とおんなじだな・・・あの子となら仲良くなれそうだなぁ。
そんなことを思いつつもほかのこの紹介も参考にしてきいてみる。
よし、おもいうかんだぞ!やっと思いついたようで歓喜にひたっていると、あの女の子の番だ・・・蓮は集中してきいてみた。
「あのぉ~静岡 蜜柑(しずおか みかん)っていいます。まだここの高校に慣れてないけど、よろしくお願いします。」
静岡さんか・・・おそらく俺だけじゃなくほかの男共も覚えただろう。そういえば俺はみかん派じゃなくりんご派なんだよな・・・
あっというまにときがすぎ、ついに蓮の番だ。蓮は席を立ち上がり、
「本澤 蓮といいます。中学校の頃はみんなレンとよんでいたんで、気軽に話しかけて下さい。」
うーん、我ながら上出来だったな。違和感ないし、レンという名前も覚えやすいからなぁ。
こうして蓮の自己紹介は終わった。
「え~とりあえずまだ入学したばっかりなので多少すごしにくいと思いますが、1日でも早くなれてほしいと思います。友達も作り充実した高校生活をおくるようにしましょう。」
先生がいう。友達ねぇ・・・作れといわれて簡単に作れりゃ苦労はねえんだけどな。
「今から昼食時間です。おそらく各々弁当を持ってきたとはおもいますが、忘れた方は食堂にて購入しましょう。」
しまった!!弁当わすれた。まあ食堂があるからいいか・・・
「じゃ解散。」
先生が言ったと同時に教室が騒がしくなった。
みんな思い思いのすごし方をしているが、蓮はそうじゃなかった。
(あ~あ、弁当忘れたし面倒だなぁ。)
そんなことを思いながら机にぐったりしている。
俺が本当に悩んでいることは、弁当忘れたとか食堂への行き方が知らないとかじゃない。弁当を一緒に食べる奴がいないと言うことだ。こんなさみしいことがあるか!周りを見ればみんな仲良く食べてるじゃねえか・・・中学校で個食はいけないと言われてきたがたしかに寂しい。
そうださっきの竹島君は確か中学校の友がいないはず・・・
蓮は竹島をみたが友達と食べていた。最後の希望がたたれいっそうぐったりする。
嗚呼・・・俺はさっき来たばっかだからか・・・俺が入学式に間に合えば1人ぐらい友達ができたかもしれない。しかたねえ、初日からさびしい個食といくか・・・
そんなことを思っていると、
「あのぉ~蓮君だよね?」
なんかきいたことのある声がした。蓮はそっちのほうに振り向いた。
「君は・・・静岡さん?」
さっきまで行動を共にした子だ。
「どうしたの元気がなさそうだけど?」
「そんなことないよ。それにしてもおれになにか用事でも?」
心配してくれるには結構。しかし冷やかしはやめてくれよ・・・
「よかったぁ!じゃあ一緒にお弁当食べない?」
俺と弁当?いいんじゃねえか?誰とでも食べててください・・・ってええええぇぇぇ!
蓮はすぐさま起き上がった。
「俺と弁当?いいのかよ・・・」
「うん、だっていっしょに食べる子がいないもんっ」
顔をあかくしながら言った。
マジかよお、うれしいぜ・・・
「いやだったらごめんね・・・」
「そんなことあるものですかぁ、もちろんいいですとも。」
蓮のテンションは最高潮だ。こんな子のお誘いを断る男が世にいるものか。蓮はすぐさま返事をした。
「あ、でも俺弁当持ってきてないんだ・・・食堂で買わないと・・・でも俺食堂がどこにあるかわからないし・・・」
「じゃあ私が教えてあげるよ、食堂の位置知っているし。」
ああ・・・この子は女神様だ・・・こんな女神のような子にあえて最高だ・・・
蓮は神に感謝しまくった。俺いつの間に神道になったのだろう・・・とりあえず感謝しまくった。
「じゃあ食堂行こうよ。」
蓮は食堂に向かった。
「とりあえず名簿番号の1番からいってってくれ。」
自己紹介が始まった。おれは名簿番号61番だから当分先である。今のうちに何か言うことを決めておかないと。なんかこういうときだけハ行に生まれてよかった気がする。
何を言おうかな?とりあえずみんなが好感が持てるような・・・うーん、ないなぁ・・・
着々進んで一列目が終わった。
「はやいな・・・早く決めておかないと。」
焦りはじめたが何も思い浮かばない。
時間ばかりが過ぎていく、ある男の子にの自己紹介をきいてみた。
「竹島 轟五(たけしま ごうご)といいます。趣味はベースを弾くことで・・・」
そのとき蓮は男の子をはっと見た。蓮にあった女の子も轟五の事を見た。
「―中学校のころはバンド部に所属してベースを担当していました。ここの高校では中学校の友達いないので、新しい友達をつくっていこうと思います。」
へぇー、ベースか・・・楽しそうだなぁ。バンドとかかっこいいなぁ。それにしてもあの子も俺とおんなじだな・・・あの子となら仲良くなれそうだなぁ。
そんなことを思いつつもほかのこの紹介も参考にしてきいてみる。
よし、おもいうかんだぞ!やっと思いついたようで歓喜にひたっていると、あの女の子の番だ・・・蓮は集中してきいてみた。
「あのぉ~静岡 蜜柑(しずおか みかん)っていいます。まだここの高校に慣れてないけど、よろしくお願いします。」
静岡さんか・・・おそらく俺だけじゃなくほかの男共も覚えただろう。そういえば俺はみかん派じゃなくりんご派なんだよな・・・
あっというまにときがすぎ、ついに蓮の番だ。蓮は席を立ち上がり、
「本澤 蓮といいます。中学校の頃はみんなレンとよんでいたんで、気軽に話しかけて下さい。」
うーん、我ながら上出来だったな。違和感ないし、レンという名前も覚えやすいからなぁ。
こうして蓮の自己紹介は終わった。
「え~とりあえずまだ入学したばっかりなので多少すごしにくいと思いますが、1日でも早くなれてほしいと思います。友達も作り充実した高校生活をおくるようにしましょう。」
先生がいう。友達ねぇ・・・作れといわれて簡単に作れりゃ苦労はねえんだけどな。
「今から昼食時間です。おそらく各々弁当を持ってきたとはおもいますが、忘れた方は食堂にて購入しましょう。」
しまった!!弁当わすれた。まあ食堂があるからいいか・・・
「じゃ解散。」
先生が言ったと同時に教室が騒がしくなった。
みんな思い思いのすごし方をしているが、蓮はそうじゃなかった。
(あ~あ、弁当忘れたし面倒だなぁ。)
そんなことを思いながら机にぐったりしている。
俺が本当に悩んでいることは、弁当忘れたとか食堂への行き方が知らないとかじゃない。弁当を一緒に食べる奴がいないと言うことだ。こんなさみしいことがあるか!周りを見ればみんな仲良く食べてるじゃねえか・・・中学校で個食はいけないと言われてきたがたしかに寂しい。
そうださっきの竹島君は確か中学校の友がいないはず・・・
蓮は竹島をみたが友達と食べていた。最後の希望がたたれいっそうぐったりする。
嗚呼・・・俺はさっき来たばっかだからか・・・俺が入学式に間に合えば1人ぐらい友達ができたかもしれない。しかたねえ、初日からさびしい個食といくか・・・
そんなことを思っていると、
「あのぉ~蓮君だよね?」
なんかきいたことのある声がした。蓮はそっちのほうに振り向いた。
「君は・・・静岡さん?」
さっきまで行動を共にした子だ。
「どうしたの元気がなさそうだけど?」
「そんなことないよ。それにしてもおれになにか用事でも?」
心配してくれるには結構。しかし冷やかしはやめてくれよ・・・
「よかったぁ!じゃあ一緒にお弁当食べない?」
俺と弁当?いいんじゃねえか?誰とでも食べててください・・・ってええええぇぇぇ!
蓮はすぐさま起き上がった。
「俺と弁当?いいのかよ・・・」
「うん、だっていっしょに食べる子がいないもんっ」
顔をあかくしながら言った。
マジかよお、うれしいぜ・・・
「いやだったらごめんね・・・」
「そんなことあるものですかぁ、もちろんいいですとも。」
蓮のテンションは最高潮だ。こんな子のお誘いを断る男が世にいるものか。蓮はすぐさま返事をした。
「あ、でも俺弁当持ってきてないんだ・・・食堂で買わないと・・・でも俺食堂がどこにあるかわからないし・・・」
「じゃあ私が教えてあげるよ、食堂の位置知っているし。」
ああ・・・この子は女神様だ・・・こんな女神のような子にあえて最高だ・・・
蓮は神に感謝しまくった。俺いつの間に神道になったのだろう・・・とりあえず感謝しまくった。
「じゃあ食堂行こうよ。」
蓮は食堂に向かった。
更新日:2010-08-12 02:14:55