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プロローグ

少し前に、ある組織が危険な実験に手を染めていた。
その名は動物遺伝子実験。
内容はまだ生まれてから数年しか経っていない子供の体の中に動物のDNAを移植する実験だ。
子供の大半は体が実験に耐えられなくなり、ばたばたと死んでいった。
吐血をしたり、赤い下痢をしたりと、使われた部屋は血の匂いで埋め尽くされたと聞く。
その状況下の中で少しだが生き残った子供達がいた。
その子供達は遺伝子に対応した動物に変身するという能力を見せた。
組織の首領はこの子供達を『アニマルズ』と呼び、世界征服の野望に利用しようとした。
しかしその数日後、首領がまさかの原因不明の病に倒れ、死亡。
残された団員達は首領の息子を跡継ぎにしようとするが、息子はまだ2歳…。
団員達が困惑する一方、国際警察が組織のアジトに攻め込んだ。
団員達は全員捕まり、組織は解散となった。
残された子供達は最初国際警察が引き取る話になったが、子供達はそれを嫌がった。
国際警察の局長は仕方なく、全国に散らばるように孤児院に預けることにした。
子供達と『絶対に自分の正体を開かしてはならない』と約束して。
それから約10年くらい経っただろう。
人々は普通の生活を送り、普通の人生を歩んでいる。
アニマルズの子供達を除いて…。
そしてこの物語の主人公はそのアニマルズの1人、尾崎充。

更新日:2010-04-03 22:00:47

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