• 73 / 148 ページ

明日への道

 4月6日月曜日、学校の始まり。時刻は朝7時。
昨日の事で疲れたのか俺は少し遅めに起きた、そしてちょっと体が痛い。
虎子姉さんの時と言い、やっぱ運動不足なんだな俺……。
その成果もあって、祈織まで和解してきた俺。順番的に次は明澄だ。

そんな俺を起こしに来たのは、今日の攻略相手である明澄だ。
だがこの明澄、今までの子達と違って一つ問題があった。
「お兄ちゃん?もう朝だよ、ご飯できたよ」
ノックもせずに部屋に飛び込んでくる明澄。
なぜか彼女は俺の事を既に「お兄ちゃん」と呼んでいる。
今まで色々あったせいか俺はそんな事でいちいち驚かなくなった。
体のあちこちが痛いも、ゆっくりと体を起き上がらせようとする。
「大丈夫だ、一人で起きられる。だから明澄は先にご飯を…」

ところが、起き上がろうとした俺の上に明澄は綺麗に飛び乗ってくる。
「ほーら、起きて起きて!」
90度直角に向かい合った状態で、まるで馬に乗るかのように俺に乗ってくる明澄。しかも上下に激しく揺らしてくる、起きるに起きられない。
それ以前にこの体位が問題だ。見方を間違えられたら俺は…。
「馬鹿!そんな位置でしかもそんな体制で俺に乗るな!揺らすな!こんな所姉さん達に見られたら……」
「何やってんの?」
明澄が開けっ放しにしたドアから俺を覗きこむ多雪姉さん。
俺と明澄を交互に見て、何を思ったのか徐々に足を後ろへと動かしている。
あっ、俺死んだ。
 今回の攻略相手七ツ矢明澄。なんとも懐っこい明澄、これが問題なのだ

 朝食、俺はさらに疲れた状態でいつもの位置に座る。明澄と多雪姉さんは何もなかったような顔をしている。
「さっきの騒ぎ、何?」
有留が質問してくる、それに対して多雪姉さんは表情一つ変えず何も答えない。
幸い他の姉妹には見られてない分、ごまかしはいらないが一応俺が答えておかないと。
「明澄が暴れて起きるに起きられなかった」
「おーい明澄、起こせとは言ったけどお前何したんだ?」
虎子姉さんが箸を向けながら明澄に聞く。明澄は咥えていた箸を口から出し、俺の方を見てきた。

更新日:2010-05-29 22:11:00

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook