- 36 / 148 ページ
しかし、姉妹達には家を飛び出した俺を迎えにきた虎子姉さんが不良にからまれていたところを俺が助けた。という解釈が生まれた。
なんかそれだと悪い気がする、それに姉妹達も納得できないんじゃ……。
とか考えていると眞衣姉さんが俺の両手をがっちり掴んできた。
「ありがとう。本当にありがとう……」
何の疑いもせず、俺に感謝の言葉を並べる眞衣姉さん。他の姉妹達も似たような表情を見せる。
う~ん、なんだかスッキリしないけどこれでいいのかな…?
とりあえず家に帰ってこれたんだからよしとしようかな?
靴を脱いで、リビングへと戻ろうとすると後ろにいた虎子姉さんが肩をひっぱってくる。それに気付いてないのか他の姉妹達はさっさと戻って行き、俺と姉さんの2人きりになる、。
「…何?」
「さっきの事はだな…、細かい事はみんなには内緒だ。面倒な事になる」
そう言っては姉さんも姉妹達のいるリビングへと戻る。
内緒って……、なんであの人はそうまでして俺の事を庇ってくれてるんだろう。
「おい零音!」
戻って間もなく虎子姉さんの呼ぶ声が、少し怒鳴る感じで。やばいなんか怒ってる!
恐れながらも俺は駆け足でリビングへと戻る。
そこには指定の席に座って頬杖をついている虎子姉さんの姿があった。目の前にはラップがかけられた皿がある。
「これ、零音がつくったやつか?」
目の前にあった皿を指して聞いてくる。あれはたしか姉妹達がぐちゃぐちゃにした俺の料理……。
「あっ、まぁそうだけど……?」
それを聞いたのか、ラップを取ってフォークで料理をぶっ刺しては口へと運んだ。何もためらわずに。その事に俺は始め姉妹たちも驚いた。さっきは俺の料理をはじいてゴミ当然としたのに。
「と、虎子姉さん……?」
よく噛んで味わってる、ラップをしていたとはいえ冷めきった料理があの人の口に合うのか…?
「……うまいじゃん」
なんかそれだと悪い気がする、それに姉妹達も納得できないんじゃ……。
とか考えていると眞衣姉さんが俺の両手をがっちり掴んできた。
「ありがとう。本当にありがとう……」
何の疑いもせず、俺に感謝の言葉を並べる眞衣姉さん。他の姉妹達も似たような表情を見せる。
う~ん、なんだかスッキリしないけどこれでいいのかな…?
とりあえず家に帰ってこれたんだからよしとしようかな?
靴を脱いで、リビングへと戻ろうとすると後ろにいた虎子姉さんが肩をひっぱってくる。それに気付いてないのか他の姉妹達はさっさと戻って行き、俺と姉さんの2人きりになる、。
「…何?」
「さっきの事はだな…、細かい事はみんなには内緒だ。面倒な事になる」
そう言っては姉さんも姉妹達のいるリビングへと戻る。
内緒って……、なんであの人はそうまでして俺の事を庇ってくれてるんだろう。
「おい零音!」
戻って間もなく虎子姉さんの呼ぶ声が、少し怒鳴る感じで。やばいなんか怒ってる!
恐れながらも俺は駆け足でリビングへと戻る。
そこには指定の席に座って頬杖をついている虎子姉さんの姿があった。目の前にはラップがかけられた皿がある。
「これ、零音がつくったやつか?」
目の前にあった皿を指して聞いてくる。あれはたしか姉妹達がぐちゃぐちゃにした俺の料理……。
「あっ、まぁそうだけど……?」
それを聞いたのか、ラップを取ってフォークで料理をぶっ刺しては口へと運んだ。何もためらわずに。その事に俺は始め姉妹たちも驚いた。さっきは俺の料理をはじいてゴミ当然としたのに。
「と、虎子姉さん……?」
よく噛んで味わってる、ラップをしていたとはいえ冷めきった料理があの人の口に合うのか…?
「……うまいじゃん」
更新日:2010-06-28 21:35:45