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終章
「あすみ姉ちゃんは結婚しないのか?」
「ちょっと、健ちゃん!」
「いや、だってよ。これだけ綺麗なんだぜ?」
「健二兄さんは相変わらずだね。杏姉ちゃんが苦労するわけだ」
「ふふ……私はもう結婚してるわよ?」
「え?」
私の言葉に三人はピタリと動きを止める。
あれから幾度も四季が巡っていった。
現在杏ちゃんと健二君は大学生。
太一君は高校生になった。
「ほら」
薬指にある指輪を見せる。
「あ、あいては? 結婚式は?」
「必要ないというより、出来なかったの」
「姉ちゃん」
「健二君は私の心配より自分の心配。ちゃんと杏ちゃんのヒーロー?」
「な、なんで俺が杏なんかと!」
「……脈無し?」
「恥ずかしがっているだけよ」
い、いやでもと言いながら健二君は悩んでいる。
杏ちゃん。もう一押しよ。
「太一君は?」
「それどころじゃないです。来年は受験ですから」
「どこを受験するの?」
「国立の医科大学です。さすがに難しいですけど」
「そう、頑張ってね」
「ちょっと、健ちゃん!」
「いや、だってよ。これだけ綺麗なんだぜ?」
「健二兄さんは相変わらずだね。杏姉ちゃんが苦労するわけだ」
「ふふ……私はもう結婚してるわよ?」
「え?」
私の言葉に三人はピタリと動きを止める。
あれから幾度も四季が巡っていった。
現在杏ちゃんと健二君は大学生。
太一君は高校生になった。
「ほら」
薬指にある指輪を見せる。
「あ、あいては? 結婚式は?」
「必要ないというより、出来なかったの」
「姉ちゃん」
「健二君は私の心配より自分の心配。ちゃんと杏ちゃんのヒーロー?」
「な、なんで俺が杏なんかと!」
「……脈無し?」
「恥ずかしがっているだけよ」
い、いやでもと言いながら健二君は悩んでいる。
杏ちゃん。もう一押しよ。
「太一君は?」
「それどころじゃないです。来年は受験ですから」
「どこを受験するの?」
「国立の医科大学です。さすがに難しいですけど」
「そう、頑張ってね」
更新日:2009-02-08 23:29:20