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小説

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2. ユニヴァの誕生日パーティ

そして15:00頃にブルーのスーツのクーさんが待ち合わせ場所に現れた。
銀の蝶ネクタイにはびっしりダイヤモンドが埋め込まれている。
ロールスロイスでも似合っちゃうくらいの決まりようだ。
クーさんは、僕の珊瑚のネックレスをほめてくれて、僕が珊瑚の取れた場所をクーさんに説明していると、白い車が停まって、後部座席のドアが開いた。
クーさんの後に続いて乗り込んだ。
運転席と後部座席は、ぴかぴか光るこげ茶色の壁ですっかり仕切られている。
ドアが自動的に閉まると、窓にはシェードがおりている。ちょっと怪しい。
ドライバーは気配も感じない、自動運転なのかもしれない。
「それじゃ、そこまでは船で行ったほうがいいだろうね。」
クーさんは相変わらず珊瑚が取れる場所について訊いた。
「クーさん、いったい僕らはどこに行くの?誰の誕生日?」
「ちゅら星のユニヴァのパーティだよ。」
「ちゅら星って?」
「窓の外を見てみて!三ツ星のすぐ下に見えるキラキラ輝いている星だよ。」
窓にかかっているシェードを上げると、窓の外には宇宙が広がっていた。
ちゅら星って名前の星ははじめて聞く星だ。
「クーさんは、よくちゅら星に行くの?」
「僕の家は、ちゅら星の右に見える黄緑色の星、近所だからよく行くよ。」
僕は身体をひねって、リヤウィンドウから僕の星を眺めた。
青白く輝いている。特に両極からは強い光が放たれていて、宇宙からはレモン型に見える。
「それで、海底遺跡のライオンの像の近くってこと?」
「うん、ライオンの像の辺りまで行くと、珊瑚が群生しているところが見えてくるはずだから、行けばすぐわかるよ。」
「ちゅら星でも、僕のゴディ星でも赤い珊瑚は採れないと思うよ。」
「へぇ。」僕は赤い珊瑚のネックレスをつまんで眺めた。
僕らは珊瑚の話を続けた。クーさんの星には紫色の珊瑚が多いらしい。
いつかゴディ星の海底を案内してもらう約束をした。

更新日:2008-11-27 11:35:42