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「やぁ、ようこそ。」
あの温泉の時のライトグリーンのクマだ。
そこはゼリーからは隔離されたパーティルームになっていた。
「いったいこんな不思議なところは生まれて初めてだよ。」
さすがのクーさんもミントゼリーの海には驚いたようだ。
「実はちょっと前に、クーさんもよく知っているブルーのクマがね、かき氷の海パーティを企画してね、あんまり冷たくて不評だっから、こんどは僕がミントゼリーの海を企画してみたわけなんだ。」
寒いのが苦手な僕は、かき氷の海でなくてよかったと思った。
それから僕らはこのパーティルームで、サンドウィッチやフルーツなどを頂いた。
もちろんミントゼリーのフルーツポンチもあったし、ミントティーやミントリキュールのカクテルもあった。
僕とクーさんがグラスホッパーで乾杯していると、パーティルームの外から誰かが壁をコツコツたたいている。
人魚のユニヴァだ。今日はちょうどいい帆立貝のブラを着けている。
ライトグリーンのクマがユニヴァに反対側に回るように合図をした。
すると僕らのように自動的に吸い込まれて入ってきた。
「あたしもそのみどりのが飲みたいんだけど。」
と僕らのグラスホッパーをさしてユニヴァが言った。

更新日:2008-11-28 16:15:27

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