ここは南国万作アイランド。

ヒマ！タイクツ！を解消すべくメンバー４人は悠理の父、万作のおともで

ご近所の島、マイタイ王国へと出かけて行った。

さて残った二人は・・・



　「あら、そろそろ夕食の時間ですけど・・・帰って来ませんわね」

本から目を離し野梨子は遠くを見つめるように清四郎に視線を送った。


考え事を中断させ、清四郎は時計を見た。

　「向こうで新しい楽しみでも見つけたんでしょうねぇ。

　　ほら、島に戻ってくる船の最終便は終わってますよ」


　「清四郎、お腹すきまして？」

　「ほどよく」

　「私、ちょっとシャワー浴びてきますわ。支度できたら食べに出ましょう。

　　待っててくださいな」

　「オーケー」


野梨子は読み終えた本を片手に女性陣が占領しているとなりの部屋へ帰った。


清四郎は部屋の中が急に暗くなったような、ものさびしい気持ちになりながら、

もう一度先ほどまでしていた考え事を頭の中に呼び戻した。