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豊かな語彙は身を助ける

若かりし頃、付き合っていた彼が、「雫(しずく)」を本気で「しるく」と言った時、恋に恋する夢子ちゃんだった私はその事実に驚愕しました。
彼は20年間、雫のことを「しるく」と本気で言っていたそう。それを指摘しない周りの人もどうかと思いましたが、自分の聞き間違えかな?とも取れる微妙なニュアンスの違いのせいでしょうか。

でも、それよりもっと驚愕したのは、数年前のこと。
旦那と食卓で楽しく語りあっていたら、主に警察小説を週に2~3冊は読む旦那が、「でも、作者にはそんな”いず”なかったんちゃうかなぁ」
…戦慄が走りました。
「それって、意図のことやんなぁ。そそ、そ、それ…………”いと”って読むねんで」
ガーン。
凍りついた夫婦の食卓。

かくいう私も、そう遠くない昔、メールで「ふいんき」と打っていくら変換しても「雰囲気」の漢字が出てこず、その時初めて”ふんいき”と読むのだと知ったのだから人を責めてばかりいられません。


小説を書く上で語彙が豊富な方が良いのはあたりまえのことですが、日常生活を送る上でもやはり、知っている言葉は多い方が得をすると思います。
「論破する」という言葉がありますが、時として人は、自分や大切な人を守るために言葉を尽くして戦わなければいけない時があるように思うからです。
でも、単に言葉を武器にするのとは大違いなので誤解のないようにしたい(誰かを一方的に傷つけるだけの言葉は使いたくない)ですね。

どうでもいい相手なら、無視するのが得策だと思います。でも、その人と分かり合いたい、となると言葉を尽くして思いを伝えなければいけません。
その時に「何て言えばいいのかわからないからもういいや」と諦めてしまうのはとっても勿体ないことだと思います。

語彙を増やすためにどうすればいいか。
これはやはり読書するに限ると思います。
それからこうやって、誰かに何かを伝えるために書く、という事。他の方の作品に感想を書かせて頂くことも私にとって大切な修業の場です。
まだまだ、読めない単語や使いたいけど使い方がよくわからない言葉がたくさんあります。
もしかしたら、「雰囲気」みたいに知らずに間違った読みをしている単語がまだまだあるような気も。
こんなことで、大丈夫なのか、私。(汗)

旦那との口げんかでは負ける気がしない私ですが、小説を書き続けるとなるとまだまだ修行が必要なようですね。

ではまた。

更新日:2010-03-16 16:54:09

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