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しばらくの後
「ただいま」

玄関のドアが開く。
すでに深夜1時を回っている。

何せスーパー勤務は食品を扱うだけに忙しい。広告が入る前夜はかなり遅くなる。


「おかえりー!」
香奈恵は笑顔で迎えた。

夫はかなり疲れた様子だった。


「でも明日は休みだし、ゆっくりできるもんね!」
香奈恵はそうほくそ笑んだ。


夫は風呂へと歩き始めた。

「ねぇ 背中流してあげよっか」と呼び止める。


「いいよ。1人でいい……」
夫はそのまま、浴室へ行ってしまった。

「何だろ、疲れてんのかな」

この時は、気にとめなかった。

「1人になりたい時もあるよね」
そうして再び夫を待った。

更新日:2010-02-24 05:36:34

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