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古都子と小沢が会話している様子を見ただけでも、香奈恵は腹立たしかった。

「でも、古都子さんはあたしよりだいぶ年だもん。全く脈ないね」


すっかり自分が人妻ということを忘れている。


ある日香奈恵は、パートが休みの日に古都子をランチに誘った。

開口一番
「ねぇ。好きでしょ?小沢さんのこと…」

「えっ!?」
古都子は驚いた。

「見てたらわかっちゃった、ね、でしょ?」

「う…うん」古都子は顔を赤らめながら頷いた。

古都子は、夫以外には免疫はないのだ…
若くして主婦になり、恋を知らずにきてしまった。


古都子は、小沢を見た瞬間に恋をしてしまったと言う…

彼女の夫もまた、無口で地味な男だった。


「ねぇ!あたし応援
したげる!」

「えっ、でも私なんか彼より17も上だし…」

「大丈夫、古都子さん若いしキレイだもん! いけるよ!」


香奈恵の中の悪が、溢れ出してきていた。

更新日:2010-02-25 01:33:47

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