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告白~ユウキとヒカル~

夏祭りの会場は予想以上の混雑で、ユウキとヒカルは人混みを泳ぐようにして歩いていた。
本当はヒカルの手をとって引っ張ってやりたかったユウキだったが
同じ小学校の野郎どもに見つかったら何を言われるかわからないので躊躇せざるを得ず
この日のために買ったという白い浴衣姿でかき氷を食べるヒカルの姿を人混みを気にしながら横目でチラチラと眺めるのが精一杯だった。
隣の小学校に通うヒカルとつきあい初めてはや三ヶ月。
ユウキは今まで隠していた秘密をこの場でヒカルに告白しようと思っていた。
自分は男の格好をしているけど実は女であるということを。
女が女を好きだなんて、ヒカルはどう思うだろうか。きっと引くだろうな……。
せめて同じ中学に入る来年まではなんとか隠し通したかったのだが
日に日に存在感を増していく胸はもはやサラシなんかでは誤魔化しきれなくなっており……。
えい、ままよ!
「実はおれ……」
言いかけた言葉は大音量のドラえもん音頭にかき消されてしまった。


夏祭りの会場は予想以上の混雑で、慣れない浴衣姿のヒカルは人混みに揉まれながら歩いていた。
本当はユウキと手をつないで歩きたかったヒカルだが
クラスメートに見つかったら何を言われるかわからないので躊躇せざるを得ず
自分のために人混みをかき分けるようにして歩いてくれるユウキの背中を見つめるのが精一杯だった。
隣の小学校に通うユウキとつきあい初めてはや三ヶ月。
ヒカルは今まで隠していた秘密をこの場でユウキに告白しようと思っていた。
自分は女の格好をしているけど実は男であるということを。
男が男を好きだなんて、ユウキはどう思うだろうか。きっと気持ち悪いよね……。
せめて同じ中学に入る来年まではなんとか隠し通したかったのだだけれど
本格的に声変わりが始まったダミ声はもはや夏風邪では誤魔化しきれない。
えい、ままよ!
「実はわたし……」
言いかけた言葉は大音量のドラえもん音頭にかき消されてしまった。

更新日:2010-02-17 15:53:29