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アコウクロ  第一章 7

新幹線は京都に到着した

途中下車のチケットの払い戻しをして駅の外に出た・・


「振り返り、何年ぶりの京都だろう・・関東に上がる時は京都では無く大阪に方にいたからな・・」


懐かしくも新しくもある京都・・・


少しの思い出もあった・・・



取り敢えず、宿を探すことにした

実家はもう無く、親も双方他界していた


「・・・」


駅付近では無く、四条通り付近まで移動した。

大きな百貨店が並にあるホテルに泊まることにした。


チェックインの手続きをし部屋へと向かった


部屋に入ると、だだっ広くひとりで泊まるには、少々広すぎる・・そんな感じがした。


「疲れたな・・・少し横になるか・・」


ベットに横になり、頭痛が治まるのを待った・・




高い天井・・


片手を上げ、手を開いてみた・・



「何を掴みたい・・・」

「何を成し遂げたい・・」


自分へ自問自答した・・


そんな事を考えているうちにいつの間にか眠りについた



どの位寝たのかは分からいが目が覚めた


「ここは・・・あぁ、京都か・・」


起き上がると頭痛は消えていた 




「今回は夢を見なかったな・・」



だが・・



京介の目の前にはちぃがいた


何も言わず、心配そうな顔で京介を見ていた・・


京介が手を伸ばすとちぃの姿は消えた・・


「フラッシュバックか・・分かっているんだが・・」


「・・・」


外の景色を眺めた・・・


「久々に帰ってきたんだ少し歩いてみるか・・」



ホテルをフラっと出た。


「アイツ・・まだ店やってんかな・・」



友人の店へを向かった


河原町を歩き、少し懐かしい感じがした


「まだ、やってんねんな」


友人の経営する居酒屋は今もあった



エレベーターに乗り、「4階」を押した


「ガー」

扉が開いた


『いらっしゃいませー!』


若いスタッフが駆け寄り



『お一人ですか?であれば・・カウンターでもいいですか?』

『あぁ・・』


カウンターに座ると、キッチンの奥からオーナーシェフが顔をだしてきた。



『あれ?京介はん?・・ひっさしぶりやねぇ!』


『憶えててくれたんか、久しぶりやな』



オーナシェフの名は「下村」


下村は懐かしさのあまり京介の目の前のカウンターまで出てきた。


『何、どうしたん?東京に出たって聞いとったで・・』


『まぁな・・でっ、誰から、聞いたん?』


『そら、祇園のおねーさま達に(笑)』


『祇園か・・・行ってみるか・・気晴らしになるかも知れんからな・・』


『なんや、なんか元気ないな、何かあったん?』


『少し疲れてんねん』


『そうか・・ほんだらごゆっくり』



スタッフが注文を聞きにきた・・


すると、再び下村が顔を出し・・



『おい!京介さんの注文はわかっとる、聞かんでもいい・・』


「あまり誰とも話をしたくなさそうだ・・」


そう感じて下村は気をまわした・・



下村はニッコリ笑い 


『いつもの?で、いいやんな?(笑)』


『フッ(笑)・・あぁ・・』




気の利く男、下村・・


心から感謝をした。


店の外は鴨川が流れ祇園の艶やかなネオンが薄ら見えた・・



京都に住んでいたころはよく遊んだ鴨川・・



成人を迎え、闇の道に入り大きな金を掴み毎日のように祇園で宴を繰り返していた 


そんな馬鹿な自分を思い返していた・・


「既に・・あの頃から狂っていたのかもしれないな・・」


外の景色を眺め続けていた






『下村、お愛想』


『おおきに。何、もう帰りはるの?』


『どこか 行くか?(笑)』


『いいねー、ほな、ちょい待ってな』





店は、店長に任せると言い

下村は急いで外出の準備をした 



「一人でいると頭がおかしくなりそうや・・・たまにいいよな・・ちぃ・・」



下村と祇園に向かう事にした・・






















更新日:2010-02-12 13:08:58

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