- 9 / 90 ページ
My house 「扉を探して」
空は青く澄み渡り、ラビフィーの出発を祝福しています。 大きな赤い
リュックを背負ったこうさぎに道端の木や草や虫たちが 次々と楽しげに
声を掛けてくれるのですが、ラビフィーはその声にまったく気付かずに
何も目に入る様子も無く、とても緊張した面持ちでひたすら前だけを
見つめ黙々と歩き続けているのでした。
そんな姿に誰もが声を掛けそびれ、おひさまはラビフィーのてっぺんを
とうに通り越し、しだいにあたりをオレンジ色に染めはじめたのです。
爽やかな風がラビフィーの頬を、さっとなでました。 それと同時に
アタマの上から低いけれども穏やかな声がラビフィーのミミをとらえた
のです。
声の主を探そうと、ラビフィーはリュックの重みでひっくり返りそうになる
のをこらえながら、ゆっくりと首を上げました。
リュックを背負ったこうさぎに道端の木や草や虫たちが 次々と楽しげに
声を掛けてくれるのですが、ラビフィーはその声にまったく気付かずに
何も目に入る様子も無く、とても緊張した面持ちでひたすら前だけを
見つめ黙々と歩き続けているのでした。
そんな姿に誰もが声を掛けそびれ、おひさまはラビフィーのてっぺんを
とうに通り越し、しだいにあたりをオレンジ色に染めはじめたのです。
爽やかな風がラビフィーの頬を、さっとなでました。 それと同時に
アタマの上から低いけれども穏やかな声がラビフィーのミミをとらえた
のです。
声の主を探そうと、ラビフィーはリュックの重みでひっくり返りそうになる
のをこらえながら、ゆっくりと首を上げました。
更新日:2010-10-26 15:33:32