- 71 / 90 ページ
My house 「ラビフィーの家」
朝陽がこうさぎの寝顔をくすぐります。そこは高台になっていたので
ラビフィーはいつもより早い時間に、おひさまに逢えた気がしました。
近くの小川で顔を洗うと毛づくろいをして、水筒に冷たく清らかな水を詰め
旅に戻る仕度が整ったところで腹ごしらえをすることにしました。
リュックには昨日貰ったばかりのビスケットが入っていましたが、それには
手を付けず大地から柔らかな草を摘み口に入れゆっくりと食べ始めます。
「ラビフィー? ね、ラビフィーだよね」
食事の最中に声をかけるものがいました。声のする方に目をやりましたが
誰もいません。カラダを大きく左右にひねって、ぐるっと見渡してみたのです
がやはり空耳だったのでしょうか。おかしいなと思いながらも、再び景色を
眺めながら食事をはじめると
「ここだよ」と声がして、草むらから草と同じ色の小さなカラダがぴょんと
飛跳ね、目の前に1匹のカエルが現れたのです。
突然見慣れぬカエルから声をかけられ、きょとんとしているラビフィーに
カエルはとても懐かしそうに見つめ今度はぴょんと高く跳ね、言いました。
「そうか、この姿は初めてだったもんね。ぼくだよ、ドロップだよ」
ラビフィーはいつもより早い時間に、おひさまに逢えた気がしました。
近くの小川で顔を洗うと毛づくろいをして、水筒に冷たく清らかな水を詰め
旅に戻る仕度が整ったところで腹ごしらえをすることにしました。
リュックには昨日貰ったばかりのビスケットが入っていましたが、それには
手を付けず大地から柔らかな草を摘み口に入れゆっくりと食べ始めます。
「ラビフィー? ね、ラビフィーだよね」
食事の最中に声をかけるものがいました。声のする方に目をやりましたが
誰もいません。カラダを大きく左右にひねって、ぐるっと見渡してみたのです
がやはり空耳だったのでしょうか。おかしいなと思いながらも、再び景色を
眺めながら食事をはじめると
「ここだよ」と声がして、草むらから草と同じ色の小さなカラダがぴょんと
飛跳ね、目の前に1匹のカエルが現れたのです。
突然見慣れぬカエルから声をかけられ、きょとんとしているラビフィーに
カエルはとても懐かしそうに見つめ今度はぴょんと高く跳ね、言いました。
「そうか、この姿は初めてだったもんね。ぼくだよ、ドロップだよ」
更新日:2010-10-26 21:25:27