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小説

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挿絵 744*800

「蝶々?」
ラビフィーは、ちいさなうさぎの視線をたどって空を見上げました。
そしてそのかたわらに飛んでいた蝶々に向かって呼びかけます。
「キミは、このコを知っているの?」
ふたりの頭上に円を描きながらひらひらと舞っていた蝶々は彼らに向かって
答えました。
「私が飛んでいたら、追いかけてきたのよ。捕まえられないよう遊んでいた
つもりが、こんなところまで来てしまったわ」
ラビフィーはそれを聞き、今度は小さなうさぎに問いかけます。
「キミは、ひとりなの?」
自分が追いかけてきた蝶々と目の前に現れたうさぎの会話を不思議そうに
眺めていたこうさぎでしたが、その問いに我に返り周りをきょろきょろと
見渡すと誰とも無く尋ねました。
「・・・ママは、どこ?」
そしてまったく見たことのない風景に気付き、心細い様子で顔をしかめた
かと思いきや、大きな声で泣き出してしまったのです。


更新日:2010-10-26 20:34:48