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小説

携帯でもPCでも書ける!

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挿絵 480*480

 冷めてしまったスープをふたりは、温め直さずに食べ終えました。それでも
とても美味しく感じたのは、どちらも希望に燃えていたからなのでしょうか。
ラビフィーは片付けを済ますと、自分の荷物をまとめ始めました。旅の準備が
整うとすっかり元気を取り戻したブラビに声を掛けます。
「そろそろ、行かなくっちゃ」
「ありがとうラビフィー、お陰でまた仕事が続けられるよ。いつかぼくが作った
黒と白のクレヨンが出来た時、是非プレゼントさせて欲しいな。これからぼく
たちはずっと友達だよ。離れていてもぼくは君の事を応援しているからね」
ブラビはラビフィーの手を握りながら、そう言いました。ラビフィーはその言葉に
大きな勇気を貰ったような気がしました。
「ありがとう、ぼくもキミの仕事が成功することを祈っているよ。でもこれからは
あまり無理をしちゃあいけないよ」

 まだ新しい家の扉を開け表に出たふたりは、それぞれの道を歩くために別れ
ます。おひさまは今日も大地を優しく包み、ふたりの新しい出発をそっと見守る
ように照らし続けるのでした。

更新日:2010-10-26 20:30:26