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小説

携帯でもPCでも書ける!

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挿絵 443*336

荷物をまとめながらニンジンをしまう前に、ラビフィーは呼び止めた
小鳥に葉っぱをちぎってあげました。鳥たちにとって役立つ情報を
伝えられたことは大きな喜びなのですが、そのうえご褒美をもらえる
とは思ってもいなかったのでそれを加えると嬉しそうに仲間のところへ
飛んで行きました。こうさぎは後ろを振り返えらずに鳥に教えられた
方向へ駆け出します。道端の草や花と遊んでいる虫たちがその勢いに
驚いて何事かと大騒ぎをするのですが、それに答えている余裕はあり
ません。精一杯の力をふりしぼり駆け続けるのでした。
目の前にそれらしい丘が見えてきました。てっぺんには細くすらっと
した木がのびやかに立っています。そしてその根元に黒い毛玉が
丸まっているように見えました。近づくにつれそれが小鳥から知ら
されたうさぎだと確信したラビフィーは、たどり着くなりそのまま
倒れこむように黒うさぎのかたわらへとしゃがみ込むと、そっと彼の
カラダに触れたのです。            

更新日:2010-10-26 19:44:26