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小説

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「これはパパから与ったグリンパの種です。まだまだ大地のすべてに行き
渡らないグリンパですが、誰にでも手に入りやすいようにパパが今改良を
重ねています。この種は改良段階のものなので手入れをしないと育たない
けれど、ぼくがいずれ庭を持ちそこで育てたグリンパを周りのみんなに分け
てあげられるようにってあずかってきたんです。ダイジにハーブを育てて
いるおばあさんになら、この種をあずけても大丈夫、ここのハーブと同じ
ように大きく育ててください」
おばあさんは大事な種に驚きながらも、手のひらでそれを包み込み
「ありがとう、きっと大きく育てるわ。そしてみんなに分けてあげましょう」

 おばあさんうさぎの姿が見えなくなるまでラビフィーは、何度も何度も後を
振り返り、そして手を振り続けます。そして彼女の姿が見えなくなった時、
小さなうさぎは真直ぐ前だけを見つめ、扉を探す旅に戻っていくのでした。

更新日:2010-10-26 16:49:49