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小説

携帯でもPCでも書ける!

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「ついに今日という日がやって来たんだよ、ラビフィー。 この半年間
私達はこれからきみがこの先どこへ行ってもりっぱなうさぎとして
生きていけるように様々な事を伝えてきたつもりだ。
もしもこの先困ったことがおきても、きみならきっとやっていける。
私達の自慢の息子よ」
感受性豊かに育ったラビフィーは、ことさら普段どおりに振舞う
パパにいつもとは違うものを感じましたが、それを悟られまいと
その言葉に大きくうなずくのでした。小さな我が子の微かな不安を
敏感に察知したママは、ラビフィーの成長に喜びを感じながらも
この時ばかりは気丈にそしてすべてを包み込むように彼をひざに
のせると、優しく抱きしめ言いました。
「ラビフィー、この鍵はこれから私たちの代わりに あなたをずっと
守ってくれるわ。だいじょうぶ、あなたは幸せをはこぶことができる
うさぎよ」
 
 rabbit fieldに棲むうさぎたちにとって、鍵はオトナへの扉を開ける
アイテムであり、大切なパートナーでもあることは古くから伝えられて
います。全宇宙のうさぎがrabbit fieldで生まれ、いずれそこに
帰ってゆくことはうさぎたちしか知りません。

更新日:2010-10-26 15:03:35