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小説

携帯でもPCでも書ける!

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2章 手紙のことを話すつもりが......

 手紙のことを話すつもりだったのですが、もう少し続けさせてください。
 冬のある日、スネ夫から連絡が入りました。
 アルバイトの依頼でした。
 今度のアルバイトはいつもとちょっと違っていました。
 いつもは私の手が必要となる数日前に電話をかけてよこし、「今度の金曜日、もし都合がついたらアルバイトをお願いできないかなあ」などというものでしたが、今回はメールで仕事の計画表を送りつけ、「この表の日程で手伝ってくれないかい」と言ってきたのです。
 その計画表は、印刷してみたら横幅が二メートルにもなりました。左から五センチくらいのところが一月一日で、右から五センチくらいのところが八月三十一日になっていて、ところどころに私の名前が書かれていました。
 心当たりはありました。
 ハロウィンとクリスマスの丁度中間くらいのときでしたが、スネ夫が、大きな仕事が入ったぞ、と大喜びしていました。
「すごい仕事の受注が決まったんだよ、すごいよすごいよ」
 そのときのスネ夫は本当に嬉しかったようでした。
 何がすごいのかといえば、その仕事の金額がすごいとのことでした。
 毎日毎日遅くまで仕事をしているのに、後輩のカオリちゃんより自分の受注額が少ないということをスネ夫はいつも気にしていました。
「おかしいでしょう? ねえ、これっておかしいよね」
 私は、スネ夫よりカオリちゃんの方がずっとずっとコンピューターのマウスさばきが上手なことを知っていました。けれど、マウスさばきと受注額が関係するとは思えませんでしたので、おかしいのかおかしくないのかわかりませんでした。

更新日:2008-12-11 12:27:09