• 39 / 528 ページ

TURN3 探偵部

終礼。
斎藤「今日から1週間は部活体験期間だ。この間にいろいろな部活の見学や体験をしてどの部に入るか決めてくれよ。」
キンコーンカーンコーン。
斎藤「よしっ、今日はここまで。」
放課後。
太郎「遊也君どの部に入るの?」
遊也「う~ん、俺もまだ決まってないんだよな。留姫はどうすんの?」
留姫「私はもう決まってるわ。」
遊也「もう!?早いなぁ。じゃ、いろいろ見に行くか太郎。」
太郎「うん。」
ここの学校の生徒は絶対に部活に入らなければならない校律があるのだ。
野球部
遊也「野球部か。厳しそうだな。」
太郎「凄いノックだ。よしっ、次行こう遊也君。」
遊也「今来たばかりだぜ。」
太郎「あんなノック僕には無理だ。あんな至近距離からなんて。」
バッターと受ける人の距離5メートル。
その後もいろいろ見てきた二人だが。
遊也「もう運動部は無いな。後は文化部か。」
太郎「そうだね。まあ、僕運動あまり得意じゃないからこっちの方が入りたい部は簡単に決まるかな。」
遊也「そうか。ん、なんか良い匂いがしてきたぞ。」
太郎「あっ。本当だ。」
二人は匂いがする所へ行ってみると調理部が料理を作っていた。
遊也「なるほど。この匂いは調理部が飯を作ってたからか。」
太郎「わ~。おいしそう。」
遊也「太郎、よだれ出てるって。」
調理部A「試食してみる?」
遊也と太郎「はい。」
二人に出されたのはカレーだった。
遊也と太郎「いただきまーす!」
遊也「うめー!こんなカレーなかなかないぜ。なっ、太郎。」
太郎「・・・・・・・。」
遊也「た、太郎?」
太郎「か、感動した!」
遊也「な、泣いてる。」
太郎「まるでインドに行ったかのような錯覚を見せるほど良い辛さ。そして仏陀の説法を聞いてるかのようなこの深い味。どこをとっても最高だ。」
遊也「すげえコメントだな。」
太郎「決めた!僕はこの部に入る!」
ということで太郎は調理部に入部することになった。
太郎「じゃっ、遊也君。僕みたいに良い部活をみつけてね。」
遊也「おう。」
その後もいろいろ見た遊也だったが。
遊也「どの部もなんかなぁ。残る部活は後1つ。探偵部か。いったい何すんだ?」
遊也は部室の前に来た。
遊也「ここか。」
ガラッ。
ドアを開けると留姫と透がいた。
遊也「ふ、二人ともなんでここに!?」
透「なんでって?部員だからさ。それよりおめでとう!今日から遊也もこの部の一員だ。」
遊也「はっ?きょ、強制かよ。ていうか留姫ももしかして。」
留姫「そうよ。私もここに入部したわ。」
透「留姫はだいぶ前から決めてたよな。」
留姫「うん。」
遊也「だからあんなに早かったのか。で、この部はどんなことするんだ?」
透「依頼者の依頼を受けることだ。普通の探偵といっしょさ。入ってくれるだろ?遊也。」
遊也「まっ、しょうがないな。入るよ他に行くところないしさ。」
透「さすが俺の見込んだ男だ。」
遊也「そういや、部員ってこの3人だけ?」
透「いや、後1人だけいるんだがアメリカに留学してていないんだ。」
留姫「留学か。凄い人ね。」
その時ドアが開いた。
生徒「すいません。依頼を頼みにきたのですが。」
透「ああ。こちらへ。どのような件で?」
生徒「僕の取られたカードを取り返してほしいんです。2年の取杉って男に取られたんです。」
透「分かりました。俺達が取り返しますので。遊也、留姫これがお前達に初仕事だ。取杉からカードを取り返すんだ。」
遊也と留姫「分かった。」
二人は取杉を探しに行った。
生徒「あの二人大丈夫なんですか?初仕事って言ってましたけど。」
透「ええ。大丈夫です。あいつらは頼りになりますよ。」

更新日:2010-05-28 21:10:16

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook