- 23 / 23 ページ
初恋
身体をつないでわかったことがある。
慶太がオレを望んでいたから、
どんな行為も慶太を汚すことはない。
痛みさえも慶太の望みだった。
慶太とオレの関係は変わらなかった。
ただ、大切に寄り添うだけ。
「慶太・・愛している・・。」
慶太の中で慶太の血とオレの精液が混ざった。慶太にオレのものが吸収されるなら・・・本当にオレたちはひとつになれたんだ。
汚すことへの恐れは、ひとつになることの悦びへと変貌していた。
血を流しながら、痛みに耐えながら、慶太は見たこともないほど美しかった。
誰も慶太を穢すことなどできない。
慶太。本当に大切な慶太。
高校の入学式の日。
オレと同じ制服に身を包んだ慶太が、
きらきらした眼でオレに笑いかける。
「すっげー勉強したんだぜ。偏差値高かったからなー。
悟、びっくりした?」
オレの綺麗な天使。
愛してる。
---end----
慶太がオレを望んでいたから、
どんな行為も慶太を汚すことはない。
痛みさえも慶太の望みだった。
慶太とオレの関係は変わらなかった。
ただ、大切に寄り添うだけ。
「慶太・・愛している・・。」
慶太の中で慶太の血とオレの精液が混ざった。慶太にオレのものが吸収されるなら・・・本当にオレたちはひとつになれたんだ。
汚すことへの恐れは、ひとつになることの悦びへと変貌していた。
血を流しながら、痛みに耐えながら、慶太は見たこともないほど美しかった。
誰も慶太を穢すことなどできない。
慶太。本当に大切な慶太。
高校の入学式の日。
オレと同じ制服に身を包んだ慶太が、
きらきらした眼でオレに笑いかける。
「すっげー勉強したんだぜ。偏差値高かったからなー。
悟、びっくりした?」
オレの綺麗な天使。
愛してる。
---end----
更新日:2010-01-06 17:42:11