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第3段階 ミッション終了

食堂に着き、みんなでご飯を食べだした。食堂はあったかくて、指の先がかんじかんでいたのが、だんだんとあったまってきていた。

私と昴くんが並んでご飯を食べていると、そこにノエルさんが来た。

「ひかりさん・・。昴くんが闇で覆われそうだったとき、光を出して包み込んでたわね?」

「え?私がですか?」

「それ、多分、高い波動のひかりです。」

昴くんが答えた。

「・・・私の体の中から、昴くん愛してるって聞こえてきて、私、昴くんのこと抱きしめてて・・・。」

「そう?じゃあ、高い次元のひかりさんなのね。」

私は、こくんってうなづいた。

そう、私だ。私が心で昴くんにずっと、愛してるって言い続けた。それを感じて、こっちの次元の私は昴くんのことを、抱きしめたんだ。

「お父さま・・・。もう、次のミッション、遂行できるんじゃないかしら。」

ノエルさんが、そう白河さんに言った。

「・・・・ノエル。焦らなくてもいい。1番ベストなときに、そうなるようになっている。」

白河さんはそう、穏やかに言った。

「次の、ミッション?俺らのですか?」

昴くんが、ノエルさんに聞いた。

「そのために、この次元に君たちはきたんだよ。」

白河さんが、変わりに答えた。

「私も、ノエルもここにきたのには、わけがある。すべてが、シナリオどおりに進んでいる。」

「はい。それ、昨日ひかりと宇宙船に行ったときに、感じました。全部が、ミッションのうちだったって。」

「宇宙船に一緒に行ったの?」

ノエルさんがそう聞いた。

「じゃ、もう高い波動のひかりさんが現れても。」

「はい。でも、もう同化してきてますよ。」

「ノエル・・・。もう一つクリアにしておくことがあるんじゃないかな?」

「え?お父様、どういうことです?」

「この次元のひかりさんは、昴くんに誘拐されてるんだ。今、行方不明になり、ひかりさんのことをお父さんが必死で探している。」

「あ・・・。そうでしたね。それはまだ、解決してないんですね。」

「もう、ひかりさんや、昴くんが闇のエネルギーを浄化したから、事態ががらりと変わるだろう。それも、こちらの次元のひかりさんは、昴くんのことを信頼しきって、愛しているようだから、何もかもうまくいくとは思うが、だが、私たちも協力しないとならないことは、たくさんあるはずだよ。」

「・・・・はい、お父様。」

「昴くん、犯罪者になって、捕まったりしないですよね?」

私は、いきなり心配になって聞いた。

「警察に、父は知らせてないとは思います。でも、まわりが変だってことに感づいたら、わからないです。昴くんが疑われてたりしてないですよね?」

「疑われてるのよ。」

ノエルさんが、静かにそう言った。

「え?」

私は、動揺した。

もし、昴くんが捕まったりしたら・・・どうしよう。

「安心しなさい。警察には、まだ、連絡は入ってないようだ。それにもし、連絡が入ったとしても、どうにかなるだろう。」

白河さんがにっこりと、微笑んだ。

「白河さん!」

そこへ、漆原さんが走って、やってきた。

「今、署の人に確認しました。どうやら、星野建設の社長・・・、あ。ひかりさんのお父さん、警察に連絡をしたようです。」

「え?」

私は仰天した。

更新日:2009-12-14 20:53:43

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