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人物紹介「子・丑・寅・卯・辰・巳」

道重 広子 憑き神:子
ショートカットでボーイッシュな女の子。
が、本人は自分が女という事に納得がいかなかった。それは現在でも思い続けている事。
物心がついてから好きになった子は軒並み女の子だったし、本人も自分が男だと思い込んでいたので不思議に感じた事もない。
明るくは無いが決して暗くも無い性格だったが、過去の出来事により只一人を除いて他人に壁を作り、懐にはナイフを常備するにまで至ってしまった。そのナイフの腕は人知れず知識を付けていたのか、刃渡りの短いものでも殺人を犯せる技量を身に付けていた。その事も本人は自覚していない。
そして彼女は自由時間のほとんどを読書に費やしている。
そして、始業式であり、戦争の開始宣言日でもある今日、彼女はいつも通りに学校に向かい、式の会場の体育館へと足を踏み入れた。

牛島 良樹 憑き神:丑
のんびり屋の男の子。勿論口調から行動まで全てがのんびりしている。勿論体育が苦手。
しかし、巨漢で怒ると見境が無くなる所がある事から、周りからは少し怖がられている。喧嘩などで血を見ると更に暴れだすので余計に手に負えない。
『おとなしい奴ほど切れると怖い』の代表例のような人物である。
特に小さな喧嘩をするくらいで他にイベントも無いような彼だが、戦争開始宣言日、神に目を付けられその身を投じる。
始業式、彼もまた体育館へと足を向けた。

宇井 虎児 憑き神:寅
スポーツ一家に生まれた男の子で、身体能力は抜群。
曲がった事や嘘が大嫌いでイジメの現場や人の道に逸れた行為などを見つけると、即座に鉄拳制裁を加える。
正義感が強いが、口よりも先に体が動いてしまう性格のため短絡的。よく喧嘩になる事が多いため、拳を痛めないようにメリケンサックを常備している。先生に注意を受けた事もあるが、「やかましい」と一言であしらった。
結果、彼は3日間の停学処分をくらってしまったが・・・。
彼はその場の状況で善悪を決めてしまうことから、他人からはある種ヒーロー、ある種危険人物の二択と思われている。
そんな短絡的な彼も戦争という極限状態で、どう変わるのか、このまま正義のヒーローを貫けるのか。
結果は神のみぞ知る・・・、いや神にも行方の分からない戦場へ、彼も足を踏み入れる。

逆井 卯月 憑き神:卯
卯月という可愛らしい名前から、マスコットキャラクターのように可愛がられている女の子。
彼女の周りには自然と人が集まり、キャーキャーと姦しい輪が出来る。
しかし、彼女はそんな状況でも鬱陶しいなどと思った事は一度も無かった。
何故なら、名前と憑き神が示すとおり、寂しがりやなのである。一人でいる事が極端に嫌いで、今の状況は彼女にとって願ったり叶ったりなのだ。
しかし、そんな彼女の平穏な日常も、戦争に参加してしまう事により変わっていってしまうのか?
避けられぬ運命へ、彼女は何も知らず足を向けた。

辰見 宗助 憑き神:辰
厳格な家で育った彼は一言で言えば『寡黙』。
常に冷静な目で他人を見遣る。口数も極端に少ない事から、周りからは頼りになる兄貴分と思われる事も無く、ただただ冷たい人。そう思われている。
実際はしっかりとその場の空気を感じ取り、状況にあわせて動く気の遣う人間なのだが、どうにも寡黙すぎるので周りには伝わらないようだった。
そんな彼も踏み入れる。戦争の大本命とも言える人物が、その身を投じた。

安部 優巳 憑き神:巳
小さなときから何かと問題の多い女の子。人の事などまるで考えず、自分の思い通りにならないと気がすまない傲慢な性格。
おまけに狡猾で不良。髪も周りを威圧するために金に染め、耳にはピアスの穴が向こうの景色が見えるくらい大きく開いている。過去に何度も問題を起こしており、被害者の数は大小含めても3桁に届くのではないだろうかという勢いだ。
何故かいつもはダルくて欠席する始業式に、彼女は足を運んだ。少なからず知っているのだろう。
何故知ってるかは彼女にもよく分からないといった感じだが・・・。

更新日:2010-02-25 03:00:08

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