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選定の儀式

風が吹く草原の中心
雲は厚く、昼間と言うのに薄暗かった
岩に刺さる無数の剣
そこに集まる剣士の男女数人
誰かが言った
「この中に選定の剣が隠れている、それは選ばれし者しか選べない、西の魔女の言葉だ」
偶然か必然か剣の数と人数が同じだった
何かに誘われるように全員違う剣を手に取った
「では抜こう」
金属が擦れる音がする
風が一層強く吹く
厚い雲が割れ
差し込んだ光が一人を映し出した
土を踏む音と共に膝まづく
「我が国に新たなる王が現れた」
どこからともなく聞こえた声に彼らは歓喜した
胸の奥に憎しみを秘めているものが居るかもしれないが
ただ今は新たなる王の誕生を祝った

王の仕事は多忙を極めた
選定を共にした剣士達は皆王に仕えた
あるものは大臣として
あるものは神官として
あるものは将軍として
側近として仕事を手伝っていた
そんなある日
東の国からの進軍があり
我が国の領土を侵犯していると情報が城に響いた
直ぐ様将軍達は参謀と共に進軍し
敵前に十キロでテントを組んだ
城には数人の側近を控えさせ王自身戦場に参加していた
そして決戦の朝
王「この戦いが我が国に対しとても大切なものになるのは解るだろう、それ故我は一線で戦うこととする」
将「それでは王の身を誰が守るんですか」
王「今、この国に我以上の剣士はいなかろう」
将「ですが、例え士気があがるとしても、王が落とされてしまった場合、我々は…」
参「私も王の行動を賛同できませんね」
王「…」
将「ですから、王、私どもを盾に戦をしてください」
王「…、デェィ!戯け共めが、貴様等とて、我が国の大切な国民ではないか、我は貴様等も守りたいのだ、我の命より大切な命などこの国にはないわ」
将「…ちぃ、」
参「…ですが…」
王「参謀長貴様は、本部にて戦局を見て指揮をせい、貴様ならできる、我は信じている」
参「…。」
王「将軍貴様は、我の背中を頼む、一人とて後ろに通さぬつもりだが、将軍、我の命は貴様に預けよう」
将「…。」
王「では、皆の者、良いか、掛け声を!いくぞ!」

参謀、将軍
「王さまの命令は絶対!」


っていう王様ゲーム

更新日:2009-11-24 17:30:07

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