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小説

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第2・5章 休日カナ?

自分の寝言で目が覚めた。

意識がはっきりするにつれ夢の内容は曖昧になって、やがて覚醒前の残滓は朝の光に紛れて消えた。

簡素なベッドから身体を起こし、軽く伸びをする。弛緩した身体が空気を大量に取り込んで脳まで一気に血がめぐる。

「うぅ、頭痛い・・・・・・」

昨日はお店で飲みすぎたような気がするけど、どうして飲みすぎたんだっけ?

とりあえず顔を洗おう。立ち上がると軽い目眩に襲われた。
六畳間から洗面所までの距離が永遠の長さに感じる。

右へ左へ振り子のように揺れる頭。壁にもたれるようにして歩きながら洗面所にたどり着く。電気をつけて鏡を見ると、そこにはブルマーに体操服姿のなんちゃって女子高生な自分が映っている。あたしはその場でへなへなと洗面所の冷たい床にお尻をぺたんとつけて脱力した。

脱力していてもだれも気にかけてくれないのが一人暮らしの過酷な掟。気を取り直して立ち上がり、ユニットバスにお湯を張る。

昨日の記憶が全くない。なんでブルマに体操着なんだろう。ってかこの格好でどうやって帰ってきたのか……。

ユカの仕業だろうか。だとしたらあたしは何らかの抵抗の姿勢を見せたはず。寝ている間に着替えさせられた? にしてはあまりにもキレイな着替えっぷりだ。ハミパンひとつしていない。ユカに昨日のことを訊いてみようかと携帯を開きかけてやめた。こちらからあの子に連絡して返事が来ることはめったにないからだ。

携帯を充電器につなぐと、聞き慣れた私以外の誰かの声が告げる。
「お風呂が沸くまであと五分です」

狭い湯船に精一杯身体を沈めて細胞が活性化してくるのを待つ。あ、今日は学校もお店もお休みだった。そうか気を張らなくていいんだと思うと身体がくにゃりと弛緩して、お湯に溶けてしまいそうな気分。ちびくろサンボのまわりでぐるぐるまわっていたトラたちもまわってるうちにハイになってこんな気分になったに違いない。





更新日:2010-02-16 19:35:28

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