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小説

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第2章 赤体操着

いつも思う。
なぜサラリーマンは基本スーツにネクタイ着用がデフォルトなのか?
スーツはビクトリア王朝時代に生まれ、現在のブリティッシュスタイルが確立したのがおよそ100年前だという。
つまり、サラリーマンたちは21世紀を迎えた現代でも未だに100年前の服装を踏襲しているわけで、コンサバティヴ極まりないわけである。
こんな薀蓄を持ち出してまで僕が何を言いたいかって?
よろしい。では要約して五文字で表現しよう。「スーツ嫌い」。
だって動きにくいじゃない。僕の感覚では手足の可動域が私服の三割減。
その動きにくい服の下にワイシャツを着て、ネクタイで首の部分を締め付けるなんてセルフMプレイとしか思えない。
服装自由の会社もあることも確かだ。でも今乗っている地下鉄の中の大部分はスーツにネクタイ着用だ。僕も含め。
あー、もし僕がドラゴンボール七つ持ってたらサラリーマンの服装をスーツ以外にして見せるッ! 
つなぎとか・・・・・・、会社名の刺繍が入ったつなぎ。あ、それイイネ!
いや、別によくねーよ。きっと疲れてるんだ。疲れるんだよ外回りは。ペルソナの上にもう一つペルソナ被って営業しなきゃいけないから。
あー、疲れてんなー。
こんな時はリクルートスーツ姿の女子を眺めて癒されよう。
サラリーマンのスーツは大嫌いだが、就活女子のリクルートスーツ姿は大好きだ。
矛盾? なにそれ、おいしいの? 
矛盾したっていいじゃない。にんげんだもの。みつ(ピー!)。

それにしても僕の前に立っているリクルートスーツ女子。後ろ姿がSOSORUッ!
無個性なスーツの色合い、低めのヒール。さっぱりした髪型。背中からなんとなく漂う疲労感・・・・・・。イイネ!イイネ!
そんなことを思っているとその就活女子が僕に強烈なヒップアタックをお見舞いしてきた。正確に言うと地下鉄の社内が甲高いブレーキ音とともに激しく揺れて、女の子がこちらにぶつかってきた。

更新日:2010-02-16 19:24:27

潜入! リクルートスーツキャバクラ