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祖父の影
少し気が重いものの、さらにページをめくる。
(2007年3月22日 晴れ)
明け方から、目が覚めてしまった。
体が重い。
もう少し眠りたいが、寝つけない。
あきらめて、横になったまま、あれこれ考える。
早朝の〇〇公園を散歩する。
いつもと変わらぬ暖かな日差し。
ジョギングする人、犬を散歩させている人、談笑している人、そして池の鯉や亀、鴨や野鳥たち、みんな日々の生活に折り合いをつけながら、生きているのだろう。
私もがんばらねば・・・
ぼくは、ここで、手を止めた。
祖父の最後を知っているから、この先の展開が何となくわかるような気がして。
読み進むことで、とてつもなく重たい荷物を背負うような気がして。
でも、このことは、祖母には知らせなければならないだろう。
いや、知らせない方がいいのかも?
そもそも、祖母は、この日記の存在を知っているのだろうか。
「いつまでかかっているの? 大丈夫?」
突然、物置の外から、母上の声が。
結局、ぼくは結論を出せないまま、日記のことは、しばらく放っておくことにした。
(2007年3月22日 晴れ)
明け方から、目が覚めてしまった。
体が重い。
もう少し眠りたいが、寝つけない。
あきらめて、横になったまま、あれこれ考える。
早朝の〇〇公園を散歩する。
いつもと変わらぬ暖かな日差し。
ジョギングする人、犬を散歩させている人、談笑している人、そして池の鯉や亀、鴨や野鳥たち、みんな日々の生活に折り合いをつけながら、生きているのだろう。
私もがんばらねば・・・
ぼくは、ここで、手を止めた。
祖父の最後を知っているから、この先の展開が何となくわかるような気がして。
読み進むことで、とてつもなく重たい荷物を背負うような気がして。
でも、このことは、祖母には知らせなければならないだろう。
いや、知らせない方がいいのかも?
そもそも、祖母は、この日記の存在を知っているのだろうか。
「いつまでかかっているの? 大丈夫?」
突然、物置の外から、母上の声が。
結局、ぼくは結論を出せないまま、日記のことは、しばらく放っておくことにした。
更新日:2011-02-15 15:57:34