• 2 / 73 ページ

原稿用紙10枚を書く力

 まず始めに、齋藤孝さんの「原稿用紙10枚を書く力」と言う本から学びたいと思います。
 この方は、東大を卒業して「斉藤メゾット」という私塾を開き、独自の教育法を展開しているという、大変頭のいい方です。「声に出して読みたい日本語」と言う本は有名なのでご存知の方も多いと思います。(私はまだですが……)
 齋藤さんによると、原稿用紙5枚というのは下準備をしなくても、思ったことをいきなり書き始めても埋まる枚数なのだそうです。しかし、10枚となると、ある程度ノートに下準備として構成を書かないと埋まる枚数ではないそうです。
 では10枚の原稿を書けるようになるにはどうしたらよいのでしょうか?

1.「量から質」が文章上達の近道

 とにかく目的を達成することが大切で、そのために1日に書くノルマを決めて、その枚数をこなすということを一定期間やってみる。すると、原稿用紙10枚どころか100枚単位のものが書けるようになる。

2.あらゆる手段を使って10枚書く

①「斉藤メゾット」で小学生が実際に勉強している方法です
 例えば、アニメ「ムーミン」を15分見て、それについて書く。
 人間関係を図にして、あらすじを他の3人くらいに説明する。
 その上でテーマを与えられると、あらすじ以上のものができる。

②映画について評論したり、ノベライズしたりする。
 全部ではなく、何かに注目して書くだけで量も進むし、いい内容になる。
「あの俳優のあの衣装はないんじゃないの? 」といった突っ込みを入れて進めてもよい。

3.起承転結の「転」から文章は考える

「起承転結」とは、四つが均等のものではなく、実は「転」があるかないかにすべてが掛かっている。考える順番で言えば「転」が最初。

 これを踏まえてイソップ物語を読むと、「結」の部分に「だから〇〇してはいけません」とあるが、これが面白いわけではなく、「太陽の方が旅人のマントを脱がせました」といった「転」にエネルギーを費やしている。


 あまり書くと、著作法違反だと言われそうなので、これくらいにしますが、これが本当に続けられたら、なんだか上手くなりそうな気がしますね。
 とりあえず、私は本を読むときに「起」「承」「転」「結」がどこから始まるのか、考えるところから始めたいと思います……。

更新日:2009-10-22 17:03:44

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook